初戦
朝起きて協会の方へ行くと何故かいきなりAランクに挙げられていた。
「さあ今日から実戦だ。僕とAランク冒険者と一緒にクエストをこなしていこう。」
「はあ。わかりました。」
そう言われ今日は、墓地でアンデッド狩りをするクエストを受けるという。
墓地に行ってみると普通にアンデッドが湧いていて一緒に同行していたプリーストが対アンデッドスキル「ホーリーフラッシュ」を使っていた。最初のうちは弱いアンデッドだったのか順調に祓っていく。しかし、アンデッドは好戦的になっていてどんどん襲いかかるようになっていた。そして、減るに連れてアンデッドが祓われる速度も遅くなりとうとう普通にスキルで応戦してくるものも出てき始めた。
やばいわ。アンデッドの腐肉を食らった。やばいわ。足から腐りだしてる。
「おい。アンデッドまで影響を?」
「みたいだな。どうも聖職者がいるのにむしろ好戦的に迫ってくるぞ。」
「昔より厄介だ。」
「そうなんですか?」
「ああ。惨めなところを見せちまってお前さんにもケガをさせてしまった。今日の治療代は協会が払ってくれるから。」
「わかりました。」
今日のクエストはアンデッドの性格が変わっていて対策もたてないままに来てしまったのが問題のようでした。
片脚で協会まで行く道中、肩を貸してくれている冒険者から事情を聞けた。
「あそこの墓は貴族の屋敷があったんだがそこの貴族が浮気ばっかりしてどんどん子供を作っていたんだ。」
「はあ。」
「するとな。何股かけられていたかもわからないほど不倫した挙げ句奥さんがとうとうキレたんだ。」
「マジですか。」
「それで夫が作った子供を拷問にかけて殺したんだと。結果、あそこは霊たちが集まりやすくなったんだ。」
「イテテ。それであそこまで?」
「そうなんだよ。でもよそんなところに墓を作ったバカがいてな。余計に集まりやすくなっちまったって訳だ。」
「へえー。それは確かにすごいですね。」
「だろー?ただ俺達にとってはとっておきのレベリングスポットでもともと初心者向けの狩場ではあるんだ。」
「なるほど。」
そんなことを言っていたら協会についた。
「あら。もしかしてアンデッドのスキルを?」
「はい。」
「バカね。アンデッドのすきるをくらって治ってものはまあいなくはないけどこの街にはその傷を治せる人はいないわよ。」
「え?」
「傷口を塞ぐのがやっとよ。まあ不運だったわね。」
「マジですか。」
稲妻の領域
「ああ。疲れたー。」
「お疲れー。」
そう言うのはアルドであり迎えたのはリンネだった。
「いやー。今日も魔人を倒したよー。」
「すごいわね。」
「ああ。」
魔人3体の出現に伴いアルドには任務が与えられていた。
「今日の任務は誰といったの?」
「今日は、クロエさんかな。」
「クロエさんなら安心ね。」
「ああ。あの人はすごいよ。あとはアハメドも一緒だった。」
「ほんとー?久しぶりじゃない?」
「あいつはなぜか家に帰りたくないと言ってたよ。」
「なんで?」
「アリシアがことあるごとに迫ってきて最近じゃ子供を10人作るんだって言ってるらしいよ。」
「それは早いわね。」
「まあね。」
「まあでもこの状況なら早めに子供を作るのも仕方ないのかもね。」
「まあね。」
「どうじゃ?この形!」
「おばあちゃんすご~い。」
「流石ですわ。おばあさま。」
アマミは、子供というより子孫たちに自分の功績を自慢していた。
「師匠。やっとですか?」
「うるさいわ。この形!国宝にしてもいい。」
最近なぜか折り紙にハマり半年かけて鶴を完成させたのだった。アマミは手先がすごい不器用なのである。
「師匠。どれだけ稼いだんですか?」
「うん?まあざっと昨日も1000万くらいかな。」
「え?」
「なんか偉い商会のボンボンが雷に打たれたらしくて治療の依頼が来ての。断ろうとしたんじゃがこの額を提示されて受けたよ。」
この時代もはや回復術士は人類の生命線となっているためそう簡単に魔力を消費しないようにすることが求められる時代となっていた。魔術師の怪我を治すことが重要だからである。
「でじゃ。お前も魔人を倒せるようになるとはの。」
「師匠のおかげです。」
「もっと褒めて。」
「すごいすごい。」
「今日は気分がいいから魔力を補充しておいてやろう。」
「ありがとうございます。」




