実家へ 2
「親父、どう言うことだよ?」
「うんなにがだ?」
「何もかもだよ。この一週間で会長や副会長から聞いたぞ。家の陣営にあの二人を巻き込んだみたいだな。」
「巻き込んだってそれは、言い方が良くない。もちろんあの二人には、申し分ないほどの報酬は出すつもりだしそれにこれは貴族にとって重要なことなんだぞ。お前は、まだ知らないからそんな青臭いことばっかり言ってるがな。」
「青臭いだって?」
「ああ。今はそれでいいかもしれんがいつかそれで失敗するぞ。」
「うるさい。余計なお世話だ。第一、俺がいなかったらどいつもこいつも死んでたかも知れねーしもっと被害だって大きくなってたかも知れねーんだぞ。」
「そうだな。それは、事実だ。お前は、立派なことをしているそれは俺も認める。」
「だったらそれでいいじゃねーか。何が、、、問題なんだよ。これ以上俺に何を求めるんだよ。俺は、十分やって来たはずだ。なにかひとつ報われることがあってもいいはずだぞ。なのに何もないんだぜ。現実に戻っても課題だ、友達つくれだ。はい?意味がわかりません。俺は、人を救ったんだ。これからもそれは続けていくつもりだ。それに対する誠意を何で人は誰も見せないんだよ!」
「、、、。歯を食いしばれよ。」
「なんだよ?」
パシッ。
「、、、。よく考えるんだ。今日は、もうでていけ。」
「、、、。わかったよ。」
「すまんな。ジョージ君。」
親父の部屋から出るとそこに副会長のスザクがいた。
「いえ、先輩はなんで家の傘下に?」
「それは、もともと進路については俺の成績では副会長とは言っても騎士団にも宮廷魔術師団にも入れそうになかったからかな。あと、話をして報酬はその2つよりも上だったからかな。」
「でも、家はどこよりも危険かもしれないですよ?人間はともかく仕事は裏仕事が多いですからね。」
「まあ、それでも5大貴族の一つ術師にも入れなかったらどっかの貴族の傘下に入るからね。」
「そうだったんですか。じゃあ先輩のとこにうちの話が行ったときは結構良かったと言うことですか?」
「そうそう。それに魔術師としても結構な実力だから自分を高めることもできるかなって思って。」
「なるほど。先輩がそこまで考えと事でしたら俺から言うことは特にないです。」
「そうか。じゃあ、また会うこともあるだろうからそのときに。」
そう言って、スザク先輩は屋敷のどこかへと消えていった。
「ああああ、くそ‼️モヤモヤする。」
「おりや!」
「ウオオオオオオオ。誰だ?浣腸したの?」
「さてね。」
「いやお前だろ!って誰だよ?」
「俺は、しがない旅のもの。あるときは、家のこたつであるときはベッド上でほにゃほにゃ。忙しいんでまた後で。」
そう言って、謎の男は出ていった。
「なんだったんだよ?あいつ?」
そう言いつつ少し気分が和らいでいることに気づいたジョージは、家の廊下を歩いていた。すると、窓の外になにやら馬車がたくさんやって来ているのが映った。馬車からは、高級そうな服に身を包んだ人たちが我が家の玄関で家当主ヨーデルから歓迎を受けていた。
「なんだ?なんだ?」
「旦那、どうもっす。」
「ああ、お前か。なにか情報でも?」
「ええ、それが今窓の外にいる人たちなんですがどうもハルメール家の人たちらしいですよ。」
「ふーん。それが?」
「旦那知らないんですか?5大貴族のひとつですよ。」
「ああ知ってる知ってるもちろん。」
「その家が旦那の家と同盟を結んだみたいっすよ。」
「同盟?同盟か。」
「なんすかその落胆した感じ?」
「いやだって、そんなん裏切りますよっていってるようなもんじゃねーの?」
「ええ?そうなんすか?普通は、お互いの利益になるから結んだ関係でそれまでは続くもんじゃないっすか?」
「いやそのあとだろ?」
「そこまでもうしやに?」
「まあね。」
「さすがは旦那だ。」
「絶対バカにしてるだろ。」
「勘ぐりすぎですよ。それよりいいんですか?」
「ああ。いいよ。ほっとこ。」
「なんだ?あいつ?あんなやつがいるなんて聞いてないぞ。」
ジュバは、今回のハルメール家の護衛として、この家に来ていた。ジュバは、凄腕の魔術師として知られ数々の困難な仕事をこなしその業界で知らぬものはいない者として有名である。
「ちょっとジュバ。勝手に行動しないでよね。」
「すいません。お嬢様。好奇心でつい。」
「全く今回は、家の大事な日なんだからもうちょっと自重してよね。」
「すいません。それより、この家なんなんですか?ホントに化け物ばかりじゃないですか?」
「まあ、だてに5大貴族の筆頭何て言われてないからね。入るわよ。あと、夜はよろしくね。」
「もちろんでございます。」
ハルメールの家の者たちは、夜に家で宴会を開くために多くの食材を運び込んでいた。そのため、従者も多くその者たちが食材を家に運んでいた。その様子をジョージの奴隷であるは、影から幻影をいくつも重ねて魔法や敵からの弓など遠距離武器の標的にされないようにしながら観察していた。
「ふーん。あの量をどのように運んだか、それが気になるとこではあるな。」
確かに、ハルメール家は大貴族である。しかし、その量を一日で運ぶのには無理があるがそこは些細なとこであり気にすることではないと考え直してジョージから密かに命令されている王家の情報集めのため首都へ向かった。
夜になり、ハルメールと、めでたい。いやー今日は、良い一日だ。」
「そうですね。我がハルメール家にとっても力をつけさらなる繁栄のため良き一日となりました。」
「ああ、もちろんわかっているよ。その見返りもしっかりと考えておけよ。」
「分かっております。ハハハハハ。」
「それにしても、娘はどうだ?」
「ああ。もうもったいないほどいい人で。」
「そうか。それは良かった。嫁がせて2年くらいか。私としてはそろそろ孫の顔も見たいがどうだ?」
「ええ。もう分かっております。もうすぐかと。」
「ガハハハハハ。そうか。もうすぐか、まあ頑張ってくれ。」
そんなことを話している間、ジョージはハルメール家の従者と飲んでいた。
そんなこんなで、2時間ほど経過した頃の家と何も知らないハルメール家の従者はすっかり気持ちよくなって眠っていた。
「いやーやっと寝てくれたかな。」
「そうね。お父様は特に耐性があるのか知らないけど全然寝てくれなかったし。」
「弟くんは?」
「うん。10分後には逝っちゃった。仕掛けた側の私が言うのも何なんだけど弱かったわ。」
「そうか。まあどっちにしてもこれでハルメール家の繁栄のための第一歩だ。ほんとに今日は、いい一日だよ。」
「ふふふ。そうね。じゃあ、シュザ?」
「は!奥様、ここに。」
「あとは頼んだわよ。」
「了解しました。」
そう言われたシュザが取り出したのは自分の象徴武器だった。
「では。」
唱えた瞬間、家の関係者は残らず消えた。




