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転生3回のクズ 魔法学院に入学する  作者: あかさたな
帝国の介入と神々の遊戯
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共和国の中枢

そこは、国民会議場。共和国は、唯一民主化に成功した国で普段はそこで活発な議論が行われている。しかし、今日は休日であり議会は静まり返っていた。そんな会議場の廊下を一人の議員が通過していた。


最近の議会は、なんだか様子がおかしい。そう思うのは私だけみたいですね。


前回の選挙では、与党がギリギリの差で野党に勝利をし政権を維持することには成功していた。しかし、政権の基盤は、いつ崩れてもおかしくなく野党と与党は政策を巡って常に議会で激しい議論を交わしていた。そんな記憶がずっとこの女性議員の中には、あった。しかし、ある大臣が政権の重要なポストに就くと流れは一変した。次々と、与党寄りの政策が通るようになったのである。


きっと、あの大臣が裏で根回しをしているに違いないわ。そんな直感が頭から離れないのである。なので議員は、まず与党の政権の中でも彼女から距離を置く大臣に話しを聞きに行ってみることにした。


コンコン、

「失礼します。」

「どうぞ。」

「こんにちは、ウラド議員。調子はいかがですか。」

「うん?まあまあだよ。最近は、議論もスムーズにいくようになって体調のほうも随分楽になったからね。」

「そうですか。それは良かったですわ。」

「君は、どうなんだ。スズムラ君。君は、初の東方出身の議員でありながらここまでうまくやっている。なにか秘訣があるならぜひとも教えてほしいものだ。」

「そんな議員ほどじゃありませんよ。」

「謙遜だな。それで聞きたいことというのは何かな。野党から与党に鞍替えかな。私の派閥に来るならいつでも歓迎だよ。君の容姿と実績、それに伴う国民からの人気。君はもう少し自分の力を自覚するべきじゃないかな。」

「いえ、そんな。そういうことではなくてですね。最近の議会運営についてもう少し考えられてみてはいかがかと思いこうして話を伺いに来たのですよ。」

「ほう。しかし、そういうことなら首相のほうに。」

「いえ。一番距離をとっているあなたに意見を聞きたくて来たのです。」

「確かに最近は、与党のペースで議論が進んでいるという印象はある。」

「だれかに操られているとかそういうことはないのですか。」

「それは、政府が意図的に議論を捻じ曲げていると言っているのか。」

「そういうことでは、いえ、はっきり言わせてもらいますと完全に政府の思うつぼであると私は思います。」

「ふむ。そこまではっきり言えるのもやはり君の人気を物語っているのだろうな。して、その根拠はあるのか。」

「根拠ですか。」

「やはりないのか。それもないままそれを言うと議員の地位も脅かされるぞ。今度から気を付けるようにな。」

「え?」

私はてっきり突っ張られると思っていたが議員は、そんなことは気にしないといった感じでその後の会話は進んでいった。そして、特にこれといった確証も得られないまま話は終わるのであった。


「では、また鞍替えの件私は本気だからな。考えておいてくれ。」

「はあ。なんにしても今日はありがとうございました。」

そういって、私は議員の部屋から出ていった。そのときの議員の眼が怪しくピンクに光るのを目撃した。


部屋に戻って、私は、あの議員の異常な様子について考えた。この世界には、魔法というものがある。普段、政治活動を行う私には関係ないがこの世界は魔法によって力関係が決まる。そういった意味でも、ぜひ力のある魔術師との協力関係というのも考えなくてはならない。


ふと、新聞を見ると共和国を騒がせる魔人騒動や10英の目撃談、実際にレストランで起こった鎮圧劇など記事になっていた。そのなかでも、私が興味があるのはやはり共和国と帝国の戦争の終結。これにより、世間に世界連合のちからを見せつけ同時に抑止力としても再び注目されるようになった。私のコネによると、この戦争には影の部隊が動いているという話も入ってきている。そういう意味でも、そのメンバーとのコンタクトはとっておきたい。

「先生。そろそろ、議会の方で討論が始まります。」

「わかったわ。」

そう言って、スズムラは移動した。呼びに来た秘書もそれに同行していた。


議会の様子は


「あーつかれたー。今日の答弁も納得いかなかったわねー。」

「そうですね。」

第三者から見ると、もはや与党一辺倒の討論が続きもはやする意味を失っていた。


スズムラの脳裏には、完全にウラド議員とのやり取りが思い浮かんでいた。


「いやいや、まだまだこの急な流れになった原因を調査しないと!」

「では会談を?」

「そうね。あの女とのこれまでの鬱憤やら原因究明も含めて会談しましょ!」


「失礼してもよろしいですか?」

「どうぞ。」

リンとした声が響く。

「失礼します。」

「あら。うわさどおり真面目そうなクールなお方ですね。」

「それはどうも。」

「まあ、お堅いことですわね。」

「こちらとしてもあなたの手腕についてお聞きしたいと思っていました。」

「手腕ですか?わたしは、そんなたいそうな人間ではありません。私の部下や同僚である同じ内閣の方々がすごい腕なのでそれで政策を通せているだけですよ。」

私は、内心でこいつは一筋縄ではいかないと感じるようになっていた。同時に、この女の魅力にはまりそうになっていた。ほんとにこの女に任せれば大丈夫なのではないかと。


「では。現状の政策特に首相の肝いりの移民受け入れ政策。これは前の大臣の時には見方であるそちらの議員の方々まで反対するほどの政策だと記憶していたのですがあなたが大臣になった途端実施される運びとなりました。これは、どう見てもおかしくないですか。」

「おかしいというのは?」

「急すぎると言いたいんです。」

「それは、政策の内容を部下が共和国にあうように骨子を考え首相と一緒に考え直してきめたからそれに議員の方々も同意してくれただけですよ。」

「そうなんですか。あなたが、わいろを渡したとかではなく。」

「私はそういった類の冗談が嫌いなんですよ。」

その瞬間、彼女から出るオーラが変わった。何か妖気が混ざったような雰囲気だった。


「失礼しました。」

「私からの質問は、いいかしら?」

「ええどうぞ。」

「あなたは、どうやら私が元凶と感じているようですね?」

「、、、。いえ、そんなことはありません。」

「そうですか。これは、失礼しました。しかし、一度ご自分の胸に聞いて冷静に判断してみた方がいいですよ?では、これで。」


やはり、あの女に違いない。これは、私のなかでは、確定だ。しかし、なぜだろう。最後の言葉が妙に私のなかに刺さる。しかし、とにかくだ査察官に連絡を入れて、明日からあの女を監視して証拠をつかんでやる!


部隊

「隊長、暑くないですか。」

「しょうがない。共和国は、熱帯の気候だ。」

「えええ。私のはだが焼けたら隊長に責任を取ってもらいますからね。」

「ええ、それは俺でもどうしようもないからジョージに頼んでくれ。」

「何で俺なんですか?」

と一行は、雑談をしつつ魔人がいるであろう首都に向かって飛行船で移動していた。

「それで、情報屋からは首都にいると?」

「そうなんだよ。魔人の魔力、魔法の詳細までは分からなかったがそれを感じることがあったらしい。」

「それもあいつの魔法で他人の頭を見ていた感じですか?」

「そうだな。何で分かるんだ?」

「いやーもう情報収集の迅速さから広さからそういうものしか無いかなっていう勘ですね。」

「そうか。まーそういうことだ。なので、今回は時々情報屋から援護があるかもしれないから頑張ってくれ。」

「へえーい。」

そう言って、一行は首都に向けて前進していた。




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