ゲットだぜ。
「仕事?」
「ええ。」
「これが?」
「私は、何でも屋なんですよ。」
「うーん?」
「依頼さえあればなんでもこなすという感じですかね。」
「いや、そこじゃない。」
「では?」
「何故に暗殺に特化しないんだ?」
「あああ、私は、平和主義。パシフィズムなんですよ。」
「何故に言い換える?」
「まーまー。どうせ、私の奴隷になるんですからいいじゃないですか。」
そう言って、何でも屋の手に握られていたのは主従の首輪であった。
「は?俺がか?」
「ええ。依頼なので。」
「ふ!ぶっ殺す‼️」
「右に同じですよ。」
何でも屋こと、ジョージのじゃまをしたものは、そのままナイフを10本取り出して、操る。彼は、この方法で幾人もの強者を沈めてきた。しかし、そんな彼でもここで相対したのがジョージであったのは、彼にとって不幸であっただろう。なぜなら、
「なぜだ!?」
「はーー。もういいかー?」
」
ジョージは、人には視認不可能な速度で近づき首輪を取り上げてそのまま何でも屋の首に装着した。そこまでわずか1秒。こうして、ジョージは、奴隷をゲットした。
王国
「こんにちは。オリビア。」
「はい?先輩。お久しぶりです。」
「元気そうね。それに、活躍してるみたいね。」
「いえ。これは、みんなで勝ち取ったものですから。」
「そう。それで、ちょっと相談なんだけどいい?」
「今は、生徒会の仕事がたまっているのであとでもいいですか?」
「ええ。じゃあ、またあとで。」
そう言って、生徒会室から出ていったのは、ジョージの姉だった。
ふーん。だいぶ力をつけたみたいね。撃退とはいかないけどその一因になったのは本当みたいね。さてと、お父様は、アーノルド家の軍事力を高めようとしてるみたいね。私は、危険だと思うけど。それに、そんなことをすれば、他の五大貴族が黙ってなさそうだし。
その日、リンネは、いろいろと考えていた。ルビーの安否、父の残した言葉の意味。
「おい。リンネ?」
「うん?どしたの?アルド?」
「いや、放課後どうする?」
「そうね。私は、帰るわ。」
「そうか。」
「アルドは、どうだったの?」
「何が?」
「あの決闘でなに変わった?」
「うん?なんか同級生がみんなその力をどうやって手にいれたの?って聞かれたね。」
「へー。なんて答えたの?」
「ジョージからって言っといたよ。」
「ありゃ。それは、またジョージも忙しくなりそうね。」
「まー友達ができていいんじゃない?」
「ふふ。そうね。いつも一人だものね。」
帰り道、リンネは馬の背に乗りながらなぜか、夕方のジョージに教えてもらったというアルドの言葉を思い浮かべていた。
それで、ジョージに群がる女子を想像すると、
「いやいや、なに考えてるのよ。これじゃジョージを意識してるみたいじゃない。気持ち悪い。」
と言っていると、家につく。禁忌の森は、いつもの不気味な雰囲気だった。
「ふー。」
家の中に入ると、
「やー。」
「うわ!だれ?」
「おっとっと。そんなに驚かなくても。」
「フツー家に誰かいたら驚くわよ。」
「それもそうか。」
家の中にいた人は、けつから尻尾が出ていた。
「あなた、じゅうじん?」
「まーそうだね。そんなところだ。少なくともジョージよりは見る目があるね。」
「え?ジョージのとこを知ってるの?」
「うん。だって、僕は、ポチだもの。」
「ポチ?え?」
リンネは、久しぶりに困惑した。




