クラス内ヒエラルキーの崩壊
「どうかな?」
「はー。全然いいですがどうなるんですか?」
「そうだね。とりあえず、来週から任務を言い渡すからそれをこなしてくれる感じでいい?」
「分かりました。それなら、学生も続けられるので問題ありません。」
「それは、良かった。」
話し相手であるリグレットは、組織のスカウトマンをしているらしい。しかし、あまり適正のある人は、おらず普段は別と仕事をしているという。
「まさか、君がかとは思ったけどね。」
「はー。」
「いや、魔法の実技試験も最低の成績でとは思ったけど実戦は違うということかい?」
「そうですね。それに、あまりに人に言うことはありませんが俺は、魔人と縁がありまして、やつらは、滅ぼしたいんですよ。」
「なるほどね。その復讐心があるなら今後も戦って行けるだろうね。それに、君は面白そうだ。この停滞していた世界でこの戦いに勝って終わらせるために力を貸してくれ。じゃあ、話は終わりだ。そうそう、一応ユニフォームを渡しておくよ。」
「ユニフォーム?」
「あと、来週の週末に本部に呼ばれると思うからそのときに来てきてね。」
「分かりました。」
そう言って、ユニフォームを渡したリグレットさんは出ていった。
「どうだった?組織は?」
「はい。いいと思いました。」
「それだけ?」
「とくに感じることはそれぐらいしか。」
「ふーん。まーいいや。あのー武闘祭の警備員の話なんだけど大会は、1ヶ月後の開催で決定したからよろしくな。」
「わかりました。」
「よろしく。」
ライザはそういって、職員室のほうに向かった。
「じゃあ、今日の授業を始める。今日は、みんなに魔人の生態について知ってもらおうと思う。」
「魔人について?」
「そうだ。魔人と闘ったアルドはどう感じた?」
「魔人は、魔力が高そうでした。」
「・・・。まーそうだな。魔人は、魔力に貪欲でとにかくためたがる。そして、魔力を人間を捕食することで得ようとする。」
「「え?」」
「だから、むやみに魔人と闘おうとするとやられて食べられてしまうかもしれないから気を付けるように。」
「じゃあ、アルドたちはどうして無事だったのですか?」
「うーん。まー一言で言うとアルドは、強くなっていた。少なくとも、入学したときよりは確実に。みんなも、魔人と戦いたいなら、まずは、強くなることだ。」
ライザは、少なくともしっかりと俺たちの実力は、しっかり見ているようだった。
「それはつまり、おれたちよりアルドたちのほうが強いということでしょうか?」
「否定はしないな。少なくともアルドやオリビアなどの表彰された面々は魔人との対戦でも生き残れるだけの実力は備えているぞ。」
「おれたちだって、日々訓練してるんですよ。なんで、こいつより劣っているんだ。納得できない。」
「そうだ。ちょっと表彰されているからって調子に乗りやがって。おれたち真っ当な貴族のほうが追放されたこいつより。」
「そこまでだ。」
ライザは、生徒たちの内側にまで響く気迫を声に乗せていた。
静になった教室で、ライザは、言った。
「納得できない者は立て。」
すると、クラスの半分が立ちあがっていた。
「これから、闘技場に行く。そこで、全員でアルドと対戦しろ。それで納得するだろ。」
「え?いやちょっと待ってくださいよ。別に俺はやる気ないですよ。」
「うん?どうもお前たちはおれより実力が下だから相手にもしたくないってよ。」
「あん?なんだとこの野郎?」
「調子に乗りやがって。絶対ぶっ殺す。」
「キル。」
ライザが余計にクラスメートたちをたきつけた。Fクラスではあるが、もともと不満があった貴族たちは、表彰されたアルドに一斉に向けたのだった。
「ふわー。」
ジョージは、そんな様子を暇そうに見るのだった。
「ねー。ジョージ。」
「なんだよ?」
「おもしろそうじゃない?」
「そうか?」
「退屈そうね。」
「まーね。」
「何?アルドが勝つと?」
「まータイマンならまけんだろうがクラス全員となるとさすがに負けるだろうな。」
「じゃあなんで?退屈そうなの?」
「まーこの場合、大抵アルドを連中が見直して終わりそうだからな。一番つまらん結果になりそうだからな。」
「どうなればいいのよ?」
「一番は、新戦力が見つかればいいというかんじだな。」
「ふーん。それって、魔人との?」
「まーな。護身は大事だがそれは、自分だけでは意味がないからな。」
闘技場
「そうだな。じゃあ、試合を始めよう。」
試合は、特に、真ん中の
「俺の魔法の方が上だとわかってもらう。そして、おまえの貴族の地位も噂だけのものだとみんなに知らしめてやる。」
「えーと。なんか誤解してない?」
こんなに騒いでいる彼は、アドルフ、グランツェ。グランツェ家の跡取りである。つまり、五大貴族の次の次くらいの偉いかどうか微妙な地位の家である。上昇志向が、強く他の貴族を蹴落としたいと思っているが、目上の貴族には、どうしてもペコペコしてしまうのである。そんなこんなで成績も微妙でストレスばかりがたまっていたのであった。
そんな彼の、得意魔法は、
「ふ!俺の魔法の前にひれ伏すがいい。水よ、やつを穿て。」
水流突貫
「ああ。まーこんな感じか。」
当然、アマイの訓練を受けたアルドの前では、簡単によけれる速さであったため、適当に避けていた。
「なに、、、。ああ、アイシクル、アイシクル、、、」
いつの間にか、アドルフは、魔力枯渇で倒れていた。
「勝負あり。アルドの勝ち。」
「おい。なんだあの早さ。あれが、アルドの動きなのか。アドルフの魔法全く当たってなかったぞ。」
「見たよ。アルドは、ホントにFクラスなの?」
クラスメートは、ざわざわしていた。ほぼ全員がアルドは、簡単にやれると思っていただけに魔法の打ち合いにすらならない時点でこれは、ダメだと諦めていた。
「ああ。やっぱりこうなったわね。ジョージ。」
「まー、魔人との魔法戦に比べたら魔法の威力が落ちるのは、当然だからな。これくらいで、諦めた時点でうちのクラスメートは、大半が将来は、安全な衛兵にでも行くんじゃないか?」
「具体的すぎて私は、なんとも言えないわね。」
この後、前の武闘祭の代表選出で騒いでいたクラスのリーダーも挑戦したが結局勝てなかった。




