貴族社会
今日は、王国の叙勲式である。学院の面子は、オリビア、スザク、リンドバーグそして、アルドであった。特に、アルドは、真珠褒章と、最高位の賞と爵位として第一等ナイツの称号を与えられた。オリビア、スザク、リンドバーグは、金寿賞と男爵、子爵の称号をそれぞれ与えられた。これは、それぞれが、それぞれの家から独立することも可能となるもので、貴族社会の中である程度の発言権が与えられること、アルドは、政治における権力も確保することとなった。
そんなわけで、学院のなかで10代での貴族が4人誕生することとなった。この4人は、この後、家臣目当ての生徒の行列ができることとなるのだが別の話である。
さて、では、そろそろ一応は主人公は環境の変化はあったのか?ありました。ええ。ただ、実家同様、表社会における彼の、変化は特にありません。では、何が変わったのか?
「特殊工作部隊?」
「ああ。スカウトの話があった。」
話しているのは、ライザである。彼女は、この騒動の蚊帳のそとでたいそう不機嫌であった。会議が、長引いたとかなんとか。
「その部隊については、一切存在が知られてない。私が知っているのは、10英という地位についてからだ。」
「へー。つまり、その部隊は、非合法であると?」
「まーそんな犯罪者でもないんだが世界連合の影の存在として一つの国の権力は軽く越えるくらいの部隊だ。」
「めんどくさそうですね。」
「お前は、変わらんな。この話を他のやつにすると大抵は、喜ぶもんだ。まー喜んで調子に乗るやつほど脱退も早いからお前には適任だと思うぞ。」
「うへー。というか、俺は、成績低いんですがね。」
「ああ。もうだめだぞ。何せ、推薦したのは帝国の皇帝だからな。」
「俺は、知らないんですが。」
「情報屋からだそうだ。」
「なるほど。」
こうして、ライザとの話は終わった。職員室を出て、教室に戻ると、
「お帰り。」
「おう。ってどうした?」
見ると、リンネは沈んでいた。
「いや、疲れた。」
「なんで?まだ、朝じゃないか?」
「いや、私普段は馬で学校に来てるんだけど今日は歩いてきたのよ。」
「馬で?初耳だな。」
「言ってなかった?私の家って禁忌の森にあるのよ。」
「遠いのか?」
「まー10キロくらいはあるかな。」
「歩いてきたってどんだけすごいんだよ。」
「そう?普通の運動量じゃない?」
ジョージは、1キロ歩くだけでもへたれるためリンネは普通にすごいなと感じたのだった。
「そういえば、ちょっと怪しい噂を聞いてさ調査したいから今日付き合ってくれない?」
「?いいぞ。どういう噂なんだ?」
「それは、今は言えないから放課後にね。」
「ああ。わかった。」
「アルドは?」
「あいつはね、、、。」
「ギャー。」
学校を走りまくる人物がいた。後ろからは、なぜか3年生が追いかけてくる。
「ちょっとアルド様。」
「アルドくーん。俺の槍の技術をー見てくれー。」
「いや、もうこの胸板を見てくれ。」
「ベットで語り合いましょうよ。うふ。」
「なんで?なんで?」
アルドは、朝、表彰式を終えて帰ってきてからすごい下駄箱に手紙の量があり、何の嫌がらせかと思った。しかし、授業を終えて、次の授業にいこうとする度先輩から追われてすごい疲れていた。
「アルドくーん。こっちこっち。」
なんか声がしたのでしたほうこうに逃げ込んでみた。追いかけられていた三年生は、どっかに行き教室に帰ろうとすると、手を引っ張られて、かべに押し付けられる。そして、ドン。と壁に
「あのーなんでしょうか。」
こんなことをする人を良く見るが、面識はない。
「ふふふ。君は、貴族になったそうじゃないか。ぜひ。私を臣下に。」
「いやです。それにこの雰囲気って恋人同士だから萌えるんじゃないですか?」
「ふふふ。そうか。即断だな。しかし、この壁ドンをあと100回やれば変わるんじゃないか?」
「いやーーーーーーー。」
貴族社会の洗礼を受けるアルドであった。
放課後
「どうしたんだリンネ?」
「それが一人学院で無断欠席が続いてる女の子がいるらしいのよ。」
「不登校とかじゃなくて?」
「それが家にもいないらしいの。」
「それは不自然だな。」
「そう。だからちょっと探そうと思って。」
「なるほどな。」
最近の、学院でにわかに噂になっているのが1年のルビーの失踪であった。魔人騒動が起こったと同時に噂になっているのであった。
「じゃあ、今日はどうするんだ?」
「とりあえず、ルビーの家にいってみようと思うけどいい?」
「いいぞ。」
そう言って、学院を出た二人は、王都の西側にある比較的魔人の魔法による被害が少なかった地域にやって来た。
「ここら辺?」
「そうみたいね。クラスの女子に聞いたから間違いないと思うわ。」
「ふーん。金持ちそうだな。」
「そうね。」
そこは、広い土地を持つ豪邸がたくさん立ち並ぶ場所だった。通りを歩いていくと、目当ての家に着く。
ピンポーン。ピンポーン。
「はい?」
出てきたのは、疲れきった顔をした女性だった。
「あのー私、リンネといいます。」
「はい?」
「実は、ルビーさんの噂を聞きまして、お元気なのか少し気になりまして。」
「、、、。そうですか。では、家にお上がりください。」
「え?あー分かりました。」
「そちらの人も。」
「はい。失礼します。」
なかに入ると、部屋はきれいに整頓されていた。しかし、台所は、洗い物に手がつけられておらずここ最近は、ろくに生活ができていないことが伺える。
「すみません。こんなものしか、出せずに。」
「いえ。お気になさらず。奥さんもずいぶんお疲れのようですし。」
「そうね。お言葉に甘えさせていただきます。」
「早速聞いてもいいですか?」
「はい。」
「いつ頃から帰っておられないのですか?」
「もう二週間になります。」
「そうなんですか。騎士団のほうに?」
「一応連絡はしました。でも、手がかりが全然ないと。」
「なるほど。何か変わったことはあったんですか?」
「いえ、なにもなく元気な様子で出掛けていって。ううう。」
「ではこれで。」
「すみません。気にかけていただいて有難うございます。」
「いえ。友達なので。」
「いい友達を持ったみたいですね。」
「では失礼します。」
家のそとにでた。空はすっかり夕方になっていた。ジョージは、ふと懐かしい忌々しい雰囲気を家の二階のまどから感じ取った。
「これは?」
「どうしたの?」
「いや、断言はできないけどやっぱり魔人の雰囲気がする。」
「え?じゃあ。」
「まだ、わからない。」
「、、、そうね。」
二人は、ジョージの寮の方に戻っていった。




