襲来
次の日、ジョージは、実家の要請に基づいて、ポチと実家に向かった。
「なんだろうな。ポチ。」
「ガウ。」
ポチは、わかんないと言っているかのような感じで鳴いた。
あー、実家にいきたくないなー。兄たちがいたらすごくめんどーだ。父には、会いたいな。前世、前前世とも家族との思い出がないからなー。
そういうことを考えながら、アーノルドの領地に入り、そのまま家に行った。玄関から入ると、使用人らしき人に案内された。二度目の、書斎と思ったら地下に案内された。扉を開けると、父と次男のケインがいた。
「おう。来たか。今日は、学校休ませて悪かった。」
「いえ。大丈夫ですよ。」
兄と父は難しい顔をしていた。なにやら、やっかいごとの匂いがした。
「学校は、どうなんだ?」
聞いてきたのは、兄だった。
「ええ。楽しくやってますよ。で、今日はどうされたんですか?」
「実は、ちょっと恥ずかしい話なんだがうちの部隊については知ってるか?」
「ええ。話だけですが。」
「実は、昨日な。ある重要な事件で捜査をしていたんだが犯人がかなり厄介でな。」
「ええ。」
「まず、昨日のことなんだが。」
昨日の事件やその集団の手口などいろいろ聞かされた。
「なるほど。それで、どうすればいいんだ?」
「まずは、ケインと捜査のペアを組んでほしい。」
「え?」
「まーなんだ。お前と組むのは気が進まんがよろしく。」
ちょっとー。仲が悪いの知ってるでしよー。これは、いじめなのか?
「それで明日から放課後からお願いしたい。」
「え?」
「何か不味いか?」
「いや、早速だなと思って。」
「あーまー、緊急性もあるからな。これくらいだが何か質問か何かあるか?」
「いやなにも、ないよ。わかった。」
「じゃあ、よろしく。」
そう言って、ジョージは出ていった。
「何か雰囲気が変わりましたね。」
「やっぱ、学院でいい影響を受けているのかな。」
「それはそうと恥ずかしいが我が部隊の収集を任せたかたちになったな。」
「ええ。正直自分としてはオーエンに頼りたいところですが。」
「騎士団には、頼めない。これは、内密にいきたいからな。」
「ジョージの実力では、可能だと?」
「まー魔人の事件の解決もしたというからな。見極めだな。楽しみだ。」
「了解です。」
まだ何か、言いたそうだったが、飲み込んだ。
「じゃあ、もう少し情報について整理しよう。」
そう言って、ケインとヨーデルは犯人について考察するのだった。
「どこに何をかけますか?」
「じゃあ、人間側に50」
「俺も、今のところは100かな。」
「ははは。確かに今の情勢では、なにも動かんな。ちょっと駒を増やそうかな。」
と思って、ゼウスはヘルメスに指令を出した。
「ヘルメスよ。」
「はい。」
「人間を10人ばかり魔人にしてこい。」
「了解です。」
そう言って、ヘルメスは、出ていった。
「父上も容赦ないね。」
「そうか。まーまだ小手先だと思うぞ。」
「確かに。」
5柱の神によるゲームはまだ序盤だった。
学院の授業は、滞りなく進められていた。
「じゃあ、今日は、魔道具の作り方について授業をしよう。えー、魔道具の材料について知っているものはいるか?」
「はい。」
「あーアルド。」
「えー一般的に魔道具は、魔術師が緊急時に使用する目的のものや生活用のものに使用するものに分かれていて戦闘用の場合、主にミスリルのものが使われます。一方、生活用品の場合、鉄などの安いものが使われます。」
「はい。完璧だ。付け加えると、アダマンタイトだったり、魔鋼石などの高級品は主に貴族や王族のものによく使われている。」
などのように授業が進められていく。
「じゃあ、今日はここまでだ。」
「ねー。アルド?」
「何?リンネ」
「今日は、ジョージどうしたんだろ?」
「うーん。俺も聞いてないからわからんけどまた何かやっかいごとじゃない?」
「いつものジョージね。」
「うん。あいつはトラブルに愛されてる。リンネは、この後は何かあるのか?」
「今日は、料理部の活動があるからそっちに行くわ。」
「リンネの料理なら一流の店でも出せそうだな。」
「ふふ。ありがと。アルドは?」
「俺は、模擬戦だな。」
「いよいよ。修行の成果が出るわね。」
「楽しみだ。じゃあ。」
「うん。またね。」
料理部
「リンネさん。痩せた?」
「そうですか?」
「ええ。なんか引き締まったというか。何かされてるの?」
「最近は、瓦割りですかね。」
「え?瓦割り?」
「ええ。変でした?」
「いえ。体を動かすのはいいですからね。」
といいつつ、リンネたちは、料理を作っていた。ちなみに、今作っているのは、オークのひき肉を使ったハンバーグである。
「あら。だいぶ形を整えてきましたね。」
「うちのやり方ですかね。」
「へー。こだわってらっしゃる。」
「いや、普通じゃないですか?」
リンネの話してる相手は、2年生のスミレである。
「先輩は何を作ってるんですか?」
「私もハンバーグ。」
「へー。、、、。」
どう見ても、コロッケだがリンネは後輩として黙っておくことにした。
模擬戦
「では、今日も模擬戦をしていきます。」
「班は、、、。」
簡単に分けたところでそれぞれで模擬戦がはじまった。
アハメドとアリシア
「今日は、よろしく頼むぞ。」
「こちらこそよろしくお願いします。」
それぞれ挨拶をして、アハメドは
「顕現せよ。」
自身の象徴武器を呼び出した。それは、真っ赤な猟銃のような形をしていた。
「それが象徴武器ですか。」
「ああこれがおれのだ。」
「精霊たちよ。」
アリシアの周りには、たくさんの精霊が集まる。
「炎弾」
アハメドは、たくさんの炎を次々と放つ。
「水滝」
アリシアは、水量でその火力を相殺する。そして、
「氷槍」
そのまま、水を氷に変えて放つ。アハメドは、銃に魔力を込める。すると、銃口に炎がたまっていく。そして、
「炎砲」
それは、氷を溶かしそのまま破壊力を伴ってアリシアに襲い掛かる。
「く。」
「水滝」
今度は、相殺しようとするがその火力は段違い。水が蒸発し、そのままアリシアに襲い掛かろうとしたところで。火はおさまった。
「あら。アハメドまだ勝負は終わってなくってよ。」
「いや。もう外に出てるじゃねーか。」
「え?あ。」
あちゃーという感じでアリシアががっくりしていた。
「やはり象徴武器は、威力が段違いですわね。」
「こいつはなかなかいいぞ。」
「では、皆さん集まってください。」
いつものように、集まったメンバーは訓練を終えようとしていた。
「では、この調子で引き続き大会に向けて頑張っていきましょう。」
あいさつを終えた次の瞬間だった。
「ガハ。」
一人の生徒が倒れた。よく見ると、背中にナイフが刺さっていた。
「キャー。」
「グハ。」
「いた。」
どんどん、被害者が出ていく。みな間髪入れずにナイフに襲われていた。ナイフは、浮いているようだった。
「皆さん、落ち着いて。」
オリビアがなんとか統制しようとするが
「ギャー。痛い。」
襲われた生徒たちはみな足や背中に深々と刺し傷があった。すると、一本のナイフがアリシアに向かって飛んできた。突然のことにアリシアが魔法で迎撃しようとするが




