帰還
帰ったジョージたちは、とりあえず師匠たちに礼を言った。アマミさんたちから夕飯の誘いがあったがそこまでお世話になるわけにはいかないとそのまま帰ることにした。なぜか、ポチが背中になれと構えていた。
「ガウ。」
「いいのか?」
「ガウ。」
「え。乗れるの?」
「のれるんじゃない?」
といいつつ、アルドとリンネも乗ることにした。ポチは、ひとっとびで上空に躍り出てそのまま王都に向けて、そのまま猛スピードでいく。
ジョージたちは、ポチの背中に乗り空を猛スピードで移動していた。ミズハの家がある山脈は、東方の国々を隔てる山脈の中に建てられていた。
「ポチお前すごいな。」
「ガウ。」
「そうね。ここまで気持ちいいのは初めてね。きれいだね。」
「うわー。はやいはやい。」
アルドは泣きそうだった。
「にしても今日は、師匠たちの確認ができてよかった。」
「師匠って言ってたけどジョージって何者?アマミさんは5000年も生きていて。」
「うーん。まーちょっと交友関係が広いだけだよ。」
「あんたの場合は、特殊すぎるのよ。」
「ミズハ師匠は、尊敬しかない。」
「アルドは、だいぶ鍛えられたみたいだな。」
「そうね。」
「もうミズハ師匠のおかげだ。」
「これでもう大丈夫だな。」
「ジョージもありがとな。」
「じゃあ急いで帰りましょうか。」
時刻は、すでに真夜中を回っていた。夜空の下、ご一行は王国へと帰還するのだった。
ここは、神々の世界アテム。ここにいるのは、世界否、宇宙を支配するものたち、神の世界。ここに、ひとつの神殿があった。
「ちょっとゼウス。やめなさいよ。」
「ははは。いいじゃないかヘカテー。」
「お二人とも、そこで何をやっているのですか?」
「うわ!」
「ちょっとビックリさせないでよ。ヘルメス。」
「ずっとここにいましたが、あまりにも二人の世界におられるのでちょっと邪魔したくなりまして。」
「で、ヘルメスなにようだ?」
「父上、実は、、、、。」
「なに?転生に成功したようだ?」
「はい。どうも、最近魔人が簡単に倒されるようになったみたいで。変に感じたのでちょっと調べてみたんですがどうもサトウの魔力反応と同じものを感じました。」
「なんと厄介なやつがこのタイミングで帰ってきたよのう。」
「ですね。」
「マドラームとロンドメールの一人っ子。あああ、嫌なことを思い出すの。まー、今は、様子見だの。」
「了解しました
その夜、リンドバーグの部屋では
「そういえば、今日の模擬戦の練習ジョージは休んだな。リンドバーグ。」
「そうだな。何かやることでもあったんだろう。それよりも今日の練習は、すごかったな。」
「そうだな。オリビア会長の魔法があそこまでとは思わなかった。」
「さすが生徒会長といったところだな。」
「ああ。この分だと大会は大丈夫そうだ。」
「だな。」
「そういえばリンドバーグ。」
「なんだ。」
「今週の週末でいいんだけどちょっと付き合ってくれないか?」
「ああ。いいが。なにするんだ?」
「冒険者ギルドの登録だよ。」
「冒険者か。おもしろそうだな。いいぞ。」
一方、王国上空
「なにこれ?」
リンネが指摘したのは、王国の西側に広がる謎の霧であった。瘴気のような雰囲気をただよわせており、ポチも霧を吸い込んだせいで飛ぶことを忘れそうな勢いであったため急いでジョージが魔法を張ったことで難を逃れていた。
「おれにもこれはよく分からんな。」
「おれの格闘技で」
「でどうする?」
「そうね。ライザ先生のところに行かない?」
「それがいいかもな。明日の朝にでも行ってみようか。」
「今日は疲れたから解散でありがたいわ。」
リンネはもう疲れたと目をこすっていた。リンネとアルドをそれぞれの家に送ったジョージとポチは、寮に戻った。
「にしてもポチは、すごいな。」
「ワウ。」
ポチは、体がチワワ並みに小さくなっていた。
「この寮がペット厳禁じゃなくてよかった。」
ポチは、おれの体にすり寄ってきた。なので、おれは頭をなでていた。ポチも気持ちよさそうにすり寄ってくる。
にしてもあの瘴気、前の魔人騒動の時と雰囲気が似ていたが明日確認するか。
疲れた体を風呂でいやしたジョージは眠ることにした。そばでは、ポチがなぜか窓の景色を眺めていた。
次の日、ジョージはいつものように目を覚ますと、顔を洗ってポチを連れて外に出た。町の外は、いつも通りの時間が流れていた。
あの瘴気で、大騒ぎになっていない?これは、不自然だな。
ジョージは、急いで学校に行った。そのまま、職員室に直行した。
「来たな。ジョージ。」
怒っているのをみて、昨日授業をすっぽかしたことを思い出した。
「すいません。ちょっと聞きたいことがあるんですが。」
「うん?まー少しならいいがそれが終わったらわかるな?」
「はい。昨日なんですが、どこかで事件は起きなかったですか?」
「いや特にそんなことは聞いていないが、なにかあったのか?」
「いえ。ならいいです。にしてもライザ先生って20代ですか?」
「なんだ急に。いやそんなに若くはないが。」
「いやとてもきれいですよ。」
「そうか?それは、ありがとう。」
照れるライザ。
「では、これで。」
「おい。それとこれとは別だろう。」
結局、アルドと草むしりをすることになったのは自業自得である。
夕方、模擬戦終了後
「会長、個人戦についてですが、誰を代表にするのですか?」
「そうね。ジョージくんは、何か意見ある?」
「そうですね。他校の実態を知らないのでわからないですがリンドバーグは、あのなかでは、一歩抜け出ているかと感じました。」
「そうね。あの子は、魔法力が桁違いですからね。スザク君は、どう感じましたか?」
「そうですね。僕は、アリシアさんもいいかと思います。」
「そうですね。精霊魔法でありながら、全属性の魔法の行使はすさまじいですしね。」
「会長は、出られるんですか?」
「おい。ジョージくんは、知らないのか? 」
「何がですか?」
「この学院の生徒会長は、この学院の魔法の成績優秀者が毎年選ばれるんだぞ。」
「ということは、お強いんですか?笑」
「今、バカにしたでしょ。」
「いえ、滅相もありません。」
「まーいいわ。次の模擬戦で見せてあげるから。」
「分かりました。そのときは、近くで見させていただきます。」
といいつつ、武闘祭に向けた打ち合わせも進めていく。
「しかし、今の状態で象徴武器の顕現なんか可能なんですか?」
「正直、一年生は、今のままだときついわね。というか本来上級生になってこういったものを習得するのにそれを1ヶ月でやろうていうのがなかなかな話なのよね。あいさつでは、ああ言ってたけど一年生にはホントに頑張ってほしいわね。」
「そうですね。僕もできる限りサポートはしていきます。」
「ふふ。ありがとね。」
今日は、どうしようか。友達もできはしたけど、一緒に遊ぶとかにはなかなかならんしなー。
今日の、方策を考えていると,
「ぼっちゃん。」
みると、実家の配下にいる伝言をくれた魔術師がいた。
「なんだ?」
「実は、少々ご主人様のほうで困ったことになりまして、明日にでも来ていただきたいと伝言です。」
「明日?急だな。わかった。」
その魔術師は、姿を消していた。




