風呂
ジョージの部屋
「なあー。なんか部屋にないのか?」
「そんなこと言われても必要なもの以外は買わないんだよ。」
ジョージの部屋は、閑散としていた。
「へえー。意外ときれいにしているものね」
「失礼だな。これでも整理整頓はきちんとしているぞ。」
「それもいいんだが何かないのか?」
「特に食べ物の類は買ってないんだ。それより風呂に入らないか?」
「いいわね。入りましょう。」
「しょうがないな。」
そういうダイヤは、部屋の奥で見付けたらしいリンゴをかぶりついていた。
ジョージの住む寮は、男女兼用で三階に共同の浴場があるが男子と女子で分かれていた。
「あああー。気持ちいい。」
リンネがそういうとダイヤが、鍛え上げられた体をタオルでは折りながら風呂に入ってきた。
「すごいなんというか鍛えられてますね。」
「そうか。まージョージに呼ばれるまでは修行してたからな。リンネの胸もすごいじゃないか。」
「そうですか。ジョージは、全然興味持たないみたいですよ。」
「あいつに求めてもだめだよ。。あいつは、鈍感だからな。」
「そうなんですか。そうですよね。」
「ああ。好きなのか。」
「いや、ないですよ。ダメダメですもん。そういうダイヤさんはどうなんですか。」
「おれとジョージがか。ないな。おれにとってはいい戦友であり、ライバルだからな。」
「そうなんですか。ジョージって強いんですね。」
「ああ。リンネもそのうちジョージのすごさを知ることになると思うぞ。」
へえーあいつのすごさか。ほんとジョージって何者なんだろ。知れば知るほど深まっていく感じだな。どっちにしても私は、自分の一族の目的を果たさないと。そのためには、やっぱりジョージの力がいるのよね。
「それはそうとリンネは、温泉卵についてどう思う?」
「いきなりどうしたの?」
「いや、温泉っていうとやっぱり卵なんだよ。」
[あー好きなんですね。卵。]
[やっぱ卵は、艶とか丸みが最高だよな。]
[そうですよね。ジョージの部屋って卵ありましたっけ?]
[あったようななかったような。だったらあとで私が料理しますよ。]
[マジか。]
[はい!楽しみにしててください。]
[じゅるり。]
[相当お腹減ってるんですね。]
[すぐに出よう]
[もう少し入りましょう。]
そんなことを言いつつ女子同士トークに花を咲かせるのである。
一方、男湯では、
[ああ。体を動かしたあとは、風呂だな。]
そう言いつつ、気持ちよく入っていると、扉が開いて誰かが入ってきた。金髪碧眼の細マッチョと黒い髪に茶色の眼をしたごりマッチョだった。
どっかで見たような見なかったような。うーん。まーいいか。そう思い、風呂に頭まで浸かる。ブクブク、、、、
すると、
[ね。隣空いているかな?]
声をかけてきたのは、金髪の方だった。
[ああ。どうぞ。]
[失礼するぜ。]
[やっぱ肩が凝ると風呂が恋しくなるね。]
[今の発言おっさんだぜ。]
[そうかな。事実をいっただけなんだけどな。まーいいや。それより、君の名前って何て言うの?]
[ジョージだ。]
[ジョージか。よろしくね。僕は、リンドバーグだ。]
[おれは、アハメドだ。よろしくなジョージ。]
[よろしく。そうか。君がリンドバーグか。]
[なんだ。こいつのこと、しってるのか?]
[まあ、うちの学年のトップなんだろ。]
[僕は、あくまで総合だからね。実技だけだとこっちのアハメドの方が上だよ。]
[へえー。すごいじゃないか。]
[そんなことは、ないよ。照れるじゃねーか。]
と言いながら、大胸筋をめっちゃ動かすアハメド。
[筋肉、すごいよな。アハメド。]
[だろ。おれの筋肉は世界一だからな。どうだジョージ、お前も一緒に筋肉鍛えようぜ。]
うわー。こいつらスゲーな。でも、こいつらSクラスだよな。Fクラスの俺と話してなにかメリットでもあるのか?
[そういえば、君も筋肉すごいよな。]
[そうだな。おれの場合は、武術に必要な分だけ鍛えたって感じかな。]
[武術やってるんだ。すごいじゃん。]
[そういうリンドバーグもなにかやってるんじゃないか?]
[そうだね。僕も一応武術はやってるよ。何でだい?]
[筋肉のつきかたがそうじゃないかなって思って]
[へえー。そんなこともわかるのか。やっぱ君は、すごいね。]
[そうか。]
[もしよかったらだけど僕たちが入ってる筋肉同好会に来ない?]
[筋肉同好会?]
[ああ。僕たちは、そこで鍛えてるんだ。]
[そうだぜ。朝、昼、夜、毎日、筋肉だ。]
[面白そうだね。]
[もしよかったら今度見学においでよ。]
[いつやってるんだ?]
[平日の17~21時までかな。]
[そうだぜ。ふん!]
アハメドは、ポージングをとっている。なんか彫刻みたいだな。
[考えとくよ。]
学院の部活は、確か剣術部、柔道部、拳法部あとは、球技系の部活だったはずだな。まあーいい。それはそれとして、部活か。魔人のことばっかりしてたから何も考えてなかったな。うーん。いいかもね。筋肉同好会。
「そういえば、リンドバーグは、筋肉同好会以外で部活してるのか?」
「いや、してないよ。」
「じゃあその武術はどこでやってるんだ?」
「ああー。実家だよ。まそれは、また今度だな。じゃあおれたちは、出るから。またな。」
「じゃあな。ふん。同志よ。」
「おう。またな。」
いやーキャラ濃かったな。リンドバーグは、もっとおれさまな感じかと思ったけど意外としっかりとしてるな。高評価だな。アハメドは、なんか筋肉だったな。Sクラスの連中って全員あんな感じなのかな。
ジョージのSクラスに対する誤解がちょっと深まっている中、
「おい。リンドバーグ。珍しいな。お前のほうから他クラスのやつに話しかけるなんてよ。」
「まーそうだね。ちょっと彼には興味があるからね。」
「へえー。あいつにか。」
「君は、彼に対して何か感じることはあったかい?」
「うーん。筋肉は、なかなかよさそうだったな。でも、特にそれ以外は、ふつうな印象だったぜ。」
「そうか。・・・君は、筋肉なんだね。」
「ああ。あれは、おれの次にいい筋肉になる素質がある。」
「・・・。おれは、彼がちょっと不気味なんだ。」
「おまえが?ああ。普通過ぎるんだよ。」
「まあそれでも武闘祭でぶつかることはないんだからいいんじゃないか?」
「まあそうだね。」
そういいつつ彼らは、あとに寮の自分の部屋に戻るのだった。
一方、ジョージの部屋では、
「なー。なんか腹減った。」
「じゃあ言ってた通り作りましょう。楽しみにしといてね。」
「もちろんだ。」
そう言いながら、待っていると、
「戻ったぞー。」
「おう。お帰り。結構長かったな。」
「そうか。ちょっとSクラスのやつと話したからな。」
「ほう。そいつらは、強いのか。」
「まあまあだと思うぞ。少なくともお前が一緒に修行してた仙人とか人外たちよりは弱いぞ。」
「なんだ。そうなのか。まーあいつらは化け物だからな。」
「この500年は、ずっとそいつらといたのか?」
「まー魔人の戦争も終わってやることもなかったからな。あいつらとの修行は負けてばっかりだが5回に1回は、勝てるようになったぞ。」
「マジか。すごいな。あいつらは俺からみても異常だからな。」
「あれから500年か速いな。」
「そうだな。」
「すまないな。いまだに」
「もう終わったことだ。それにあれがあったから今の平和に繋がってるんだ。切り替えていこうぜ。」
「、、、、。そうだな。」
「はーい。どうぞー。」
リンネが出してきたのは、チャーハンだった。
「うまそうだな。」
「うお。卵がいっぱい。」
「どうよ?うまそうでしょ。」
「でかしたぞ。リンネ。」
「ふふーん。もっといってもっと。」
ジョージは、なにも言わずチャーハンを食べた。
「うまい!」
「でしょー。」
「おれも食べる!、、、、。うますぎる。」
「店出せるな。」
「ヤバい。もう誉めすぎ。本気で考えちゃうでしょ。」
リンネの意外な特技にダイヤとジョージが驚きつつ夜が更けていくのであった。
魔人の一件は、世界中を駆け巡り国々は対策に終われることとなった。それは、時間を経て、ジョージたちにも影響を及ぼしていくこととなる。また、王都は、損害が大きく王が殺されたこともあり、体制の建て直しが急務となるのであった。そんな中で魔人を倒したのは、リンシアやマイカということになった。これは、10英の体制の維持や個人情報の秘匿とも考えられるがアーノルド家が関わっていることは誰にも分からなかった。




