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転生少女は刀使いで闇使い  作者: 荒木 英治
第1章:転生した。
4/9

4話:3歳の誕生日

3歳の誕生日、長い夢から覚めたように記憶を思い出した。

どうやら一定の年齢で記憶を思い出す形で転生完了らしい。

まぁ、記憶持ったまま乳飲み子とか精神がやられ兼ねないし有難いけど。

で、そんなことはいいの。そんなことは。

問題は目の前に見覚えのある女がいるということ。

それは転生前に、最終的にハイテンションで、転生開始したあの女神らしき女である。

「なんで貴方がいるの?」

と反射で発してしまった。

あれ、というか待って、自然と異世界語らしき言葉が出てる。まぁ転生特典かな。きっと。

「あらあら、突然ですね。私はあなたの専属お世話役ですから...というのはさておき、転生時特有の記憶復活のオーラが見えたし、途端のこの質問となると転生は成功みたいね。ようこそ異世界へ。」

あ〜、うん。成功みたいで。お邪魔します......

「で、貴方がここにいる理由にはなってませんが?」

当然の質問を返した...当然だよね?

「さっき言ったじゃない。あなたのお世話係だって...」

「いやぁ、そこじゃないよ、そもそもなんでこの世界に来てるのかだよ?神じゃなかったの?神ってそうやすやすと現世に降りてよかったっけ?」

「ええっと、まぁ要するに休暇よ。神だって休暇を取るものよ。で、まぁどうせ休暇中暇だし、転生者ってだいたい面白いから付いてきたの。それにちょっと思うところが...ね。」

「その含んだ言い方、ろくな予感がしないんだけど...」

「まぁ、私の予想通りだとそうなるかもねぇ。そもそもさっきはあんなこと言ったけど、この休暇は私より上位の神に勝手に予定としてねじ込まれたやつだし。私としてはこれは杞憂で、普通に異世界生活楽しんで過ごしてくれるってのが理想なんだけど...まぁ、もしものためのサポートも兼ねてるってことで。さて、記憶は3歳児以上でも体は3歳児よ。寝なさい寝なさい。」

そう言ってベッドに戻された。

色々確認したいことはあったが確かに3歳児らしい、待ってましたとばかりに眠気が襲ってきてそのまま私は眠りについた。


朝になると女神はいなかった。いや、いても驚くんだけど。

机に着替えがあったからとりあえず着替えて部屋から出てみる。

というかこの服着心地良すぎない?

わぁ、しかも廊下広いじゃん。

う〜ん、もしかしなくても貴族転生ってやつ?やだなぁ政略結婚の道具にされて異世界生活終わるとか。

というかあの女神が専属のお世話係なんて役割に付いてる時点で察するべきじゃん...。

そう悲観しながら朝食の匂いに釣られて下に降りると女神さんがせっせと料理を配膳していた。

専属とは…いやこれぐらいは普通?

そして私に気づいた女神さん

「あら、アキナ様、おはようございます。お早いですね。起こしに行くまでまで寝ていてもよかったのに。」

だって。

あ、しれっと教えられたけど、あの女神さんの名前はリアだって。

女神さん女神さん呼ぶよりは呼びやすいから名前で呼ぼうっと。


そして日中はリアとそれっぽく遊んで夕飯の時間。

誕生日記念なのか、机には肉やらが豪華に揃ってた…3歳児に食わせるものだっけ?

まぁ食べたけど。この世界の内臓の成長は早いのかな。お腹壊した感じもないし。


食事中父が

「それにしても、もう3歳か…いや、寧ろまだ3歳かとも言えるな…これで剣術スキルがあれば我が家は将来安泰だったのだが…」

とかなんか不穏なことを言った気がしたのは...気のせいだと思いたいな。

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