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ふこしあ  作者: 山口かずなり
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双子の子ども・ツインクル


十八人目と十九人目の子ども



「双子の子ども・ツインクル」



ツインクルは、双子の子どもです。



どちらも男の子で、お互いがそばにいて、心の支えとなります。



乳白色の部屋で、兄のツインクルがピアノをひく時、弟のツインクルは、特等席で演奏を聴きます。



演奏に合わせて兄の全身がうねり、その度に、弟の身体に振動が伝わります。



おだかやな音の波は、やがて嵐となり、四つん這いの椅子を軋ませ、



船を転覆させるのです。



兄が演奏を終えて、腰をあげれば、大人しく演奏を聴いていた弟へのご褒美に、弟を白壁の前に立たさせて、自分は筆を手に取ります。



丸椅子に腰かけて、画布に向かって眉間にシワを寄せれば、パレットを片手に絵描き気取り。



弟は、画布の向こう側で動かないように必死ですが、やはり生きている人間。



微かに動きます。



兄は、その動きに合わせて筆を動かし、画布の道を馬のように疾走させて、急な曲がり角で騎手を振り落とし、横転するのです。



そこで生まれた作品は、傷だらけで個性的。



ふたりの力を合わせて生み出した作品は、独りぽっちの客に、よく売れるのです。



双子のツインクルは、才能溢れる、



しあわせな子どもでした。

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