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伝説の前の物語  作者: 佐藤太郎
9/194

伝説未満 8

この物語は、皆様の卓越した想像力で成り立っています。

全身に水針を受けた魔王が動揺する。

と同時に、ライズが槍の力の発動を完了した。

魔王を倒す。

その一念で槍を魔王の体に叩き込む。

「三焱檄破」

使役する竜の力を魔王に打ち込むライズの魔法に呼応して

放たれる焔竜の力。

灼熱の炎が魔王の身を焦がす。

業火に焼かれ、成す術もなく崩れ落ちる魔王。

そしてこの物語は終わり、世界に再び平和が訪れるはずだった。

ところが、魔王にとって焔竜の力による攻撃などは

特別に警戒する、といった類のものではなかった。

逆に魔王は、勇者の攻撃を受けた上に、一瞬でも動揺した自分を恥じていた。

格下の勇者に対して、僅かでも後れを取った魔王としてのプライドなのだろうか

勇者の攻撃に反発し、大きな力を見せようとする。

この魔王の心境を察知し、命に代えても戦わなければならない事を察した勇者が

焔竜の力の全てを魔王に注ぎ込んだ

「燚覇傲滅」

三つの穂に加えて槍杆の部分まで、その力の全てが魔王の肉体を焼き尽くそうとする。

この勇者の攻撃に対して、ほんの僅かだがその力を上回ろうとするのは

この世界最後の魔王の力。

覚悟を決める勇者ライスが最後の切り札である剣を魔王に突き立てた。

ちょっと危険かもしれません。

気楽なコメディのはずだったんですが

なんだか難しい話になっています。

でも、魔王との戦いも

もう間もなく終わる予定です。

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