答えあわせ 5 (陳腐なスぺシャル)
物語を読んでいて
おおっ!
ってなることがありますよね。
でもそれは、その時に初めて出会ったから
なのだと思います。
じゃあ、斬新、奇抜な物語なんてない!
って思うかもしれません。
でも
よく考えたら、この物語を初めて読んで
おおっ!
ってなった人もいるかもしれませんよね。
ってことは、この物語が
あなたの初めてを独占できる。
ってことです。
過去の事例を見ると、デイルのような変態はいくつか確認されている。
そしてこれは、恐らく見る者が見れば、この先に
「ああ、なるほど」
と、つい言ってしまう程、ありきたりな結末が待っているのは
一部の事情に詳しい変態関係者や、事情通にとっては
織り込み済みの結果ではあるのだが
ここで通常?
の物語であれば、この物語を揺るがすほどの「特別」があり
読み手には激しい衝撃と新感覚の虜になった者は
日々の更新を心待ちにする。
というのが王道が待ち受けている。
ところが。
そう、ところがこの物語には、斬新も奇抜も無く
ただあるのは使い古された陳腐なスペシャルだけ。
これを踏まえて、今からの時間は、そのスペシャルを存分に
堪能して頂きたい。
そして遂に、魔獣や魔王たちを横目にしながら
デイルの変態が終わろうとしている。
ようやく、変態が完了する最後の儀式が始まるのだ。
とは言ってもただ
虚ろな目をしていたデイルがゆっくりと瞼を閉じる。
という行為なのだが、瞼を開いたデイルの
その瞳を見た三者が揃って口にしたのは
「オッドアイ・・・・・」
言葉に反応してデイルが瞳を三者に向ける。
左目はカイルへと注がれ、残った右目で後の二人の姿を追う
その右瞳は魔獣、そして左瞳は魔王を見つめていた。
この時、デイルの右目の瞳が分裂する様子を
間近で見たのはカイルだけだったが
魔獣と魔王はその視線の変化を体感していた。
今回の物語は、デイルの変態が思った以上に
時間がかかってしまったので、その間
を持たせるための苦肉の策です。
そのかいあって、ようやく完全な変態になったデイルですが
これが意外と
ん?
どこかで見たことあるね。
なんて結末なので、筆者としては
本編より言い訳に重点を置く仕上がりになっています。




