伝説未満 4
毎回、物語を書く時には
全力でコメディタッチの面白話を書くぞ!
って、気合入れて書くんです。
魔王の攻撃は物理的な物でも、魔法でもなく
言葉によるものだった。
「私の言葉を聞いている間に、さっき倒した魔物が蘇ってきているぞ」
同時にライズの背後へと視線を泳がせる魔王。
敵と遭遇すれば、全力でガチンコ。
駆け引きなど一切ない戦いの連続だったライズにとって
まさかのフェイク。
素直に背後へと注意を向ける。
これほど純粋に反応してしまう勇者の姿を見た魔王は
彼もまた他の者と同じく、純粋だからこそ勇者になれたのだろうし
生きてこの洞窟を出る事は無いだろう、そう思いながら
魔王は彼にとっての「儀式」ともいうべき攻撃を放つ。
無防備な勇者に毒爪を飛ばし、確実に勇者の左肩へと打ち込んだ。
焼けるような痛みを受けて、魔王の策に嵌った事をようやく認識するライズだが
視線を戻した時、既に魔王の新たな攻撃呪文が放たれていた。
「暗転」
何もわからないまま、最後を迎えられるように。
魔王にとっては、慈悲の気持ちで放った魔法だったが、ライズの装備する「ル・グナール」
の鎧によってその効果が打ち消される。
この洞窟を訪れる勇者を何人も見てきた魔王は
幾度となくこの光景を目の当たりにしてきた。
そしていつも感じるのが、苦しみの時間を長引かせるだけの装備や魔法を与える
他力本願の者達への嫌悪感だった。
あと何度、こんな思いをすればいいのか?
勇者が現れる度に、そう思わずにはいられなかった。
なんだか危険な方向に行ってしまいました。
こんな話になるはずじゃなかったんですが・・・。
この二人の攻防を早く終わらせて、本編に行ける様
がんばります。




