冒険者の時代、その意図
突然の新展開につきもの(弊社調べ)
の邂逅シーンを経て、遂に本編が始まります。
ちなみに今回に後書きは、もう少し後で読んでもらった方が良いかもしれません。
なぜなら、この先の展開がまるわかり?
になってしまうからです。
ほんの数年前、この大陸には八人の魔王がおり
彼らは人里離れた森や険しい山の奥に居を構えていた。
周囲には魔物が生息し、魔王討伐を掲げる者たちの多くは
その姿を確認する事も出来ずに命を落している。
しかし恐るべき存在である魔王を倒さねばならない。
何故なら、世間にはびこる魔物を統制し人間に害を与える者だからだ。
根拠?
そんなものは決まっている。
まず、魔王そという呼び名が既に禍々しい。
その上、人里離れた辺境の地に居を構えること自体が
何か良からぬ事を画策しているからだ。
これはきっと、魔物に襲わせた人々の財宝を我が物にしようとしているに違いない。
よって、魔王は悪の権化である魔物たちを統べる存在であり
彼らを討伐することによって我々に平穏が訪れ、奪われた財宝を取り戻すことによって
魔物によって親、兄弟を失い、貧しい生活を強いられた人々の救済にもなる。
この大いなる意志の元に集められた勇者という存在によって
遂に魔王は全て倒される。
神の天秤は、魔王や魔族よりも人間をお選びになった。
歓喜に湧く大陸の人間たち。
自分達こそが最高の種であることを遂に証明した。
それはほんの数日の覇権。
主軸となる神の意志を継ぐ者たちにとって「人間」という存在に
ただ、ほんのひと時、力を与えただけだった。
その結果、いや、必然的に事件は起こった。
今まで魔王の力によって抑えられてきた魔物たちが
王都を、町を、村を襲う。
この戦いに対応できたのが、ある国に所属する勇者未満の集団だった。
彼らの個々の能力は、勇者と比べてはるかに劣っている。
実際に、単独で魔物と戦闘した場合、生き残るものはほんの僅かだろう。
この事実は、冒険者という存在を生み出した者達にも解っていたことだ。
しかし、あえて勇者から冒険者へと移行したのは
ある理由があった。
一応、先に前書きをご覧ください。
では、この物語のお話を少ししたいと思います。
勇者の世界が終わって、冒険者の世界になる。
これはつまり、飛びぬけた力を持つ少数の存在より
平凡より少し上。
努力すれば誰しもが到達できる領域の存在と。
達成しそうだな、そう思ったからだった。
ただ、冒険者時代もそう長くは続かないだろう。
今日、今の状況ではそんな感じも醸し出しているようだった。




