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ある魔王の物語 13(勇者の行方)
もうすぐ本編に入れそうです。
なんて書いていたら、長くなったりするかもしれません。
身動きが出来ないほどの緊張から解放され、その場に崩れ落ちたライズが
再び動き出すまでには、それなりの時間を必要とした。
洞窟を出て、その場から立ち去る彼を見た兵士は
「最後の勇者は北に向かいました」
と報告している。
その後にライズの姿が確認されたのは、彼の故郷だった。
しかし、魔王を倒した影響で王都が襲われたように
この村もまた、モンスターの襲撃を受けていた。
魔王を倒して凱旋する。
その為に全てを捧げてきた彼に対する反応は冷ややかだった。
これまでバランスの取れていた世界を壊した彼に浴びせられるのは
偽りの賞賛。
最後の魔王が倒され、抑止力を失った魔物が暴れ出す世界が幕を開ける。
お前さえいなければ。
この言葉を聞いた訳では無く、ただ
そう感じていた。
そしてその日を最後に、ライスの姿を見ることは無かった。
危険信号なのかもしれません。
気が付けばブックマークが。。。




