伝説未満 23
勇者という特別な存在。
そんな者を特別視する時代が終わり
冒険者という、力を合わせて克服する時代へ。
新しい時代を作り上げた者たちの真意はどこにあるのか?
圧倒的な死の恐怖から救い出してくれたのは
今まで頼りにしてきた「勇者」という存在ではなかった。
この存在は、確かに「魔王」という個体に対しては価値があったのかもしれない。
但し、昨夜のような事態が起った時。
はたして勇者は対応できたのだろうか?
王都にいる者の確信を突くような疑問に対して
ベストアンサーを答える事が出来るのか?
様々な憶測が飛び交う中で勇者の支持率は徐々に下がり
いつの間にか、冒険者が支持を集めていた。
後はただ、冒険者が活動しやすいように仕組みを作り上げるだけ。
王都への魔物襲撃から、約一年が経過し
その間に都は人々の手によって蘇り、複数の場所に
冒険者の為の仲介場が設けられる。
彼らにとっての黄金期が始まろうとしていた。
一部の者たちによるこの流れは、初めは小さなものだったが
今では大きな激流となって世界を動かそうとしていた。
そしてあの日以来、ライズの姿を見た者はいなかった。
それは、死期を悟った猫がその骸を晒さないのと似ていたのかもしれない。
あの日、力を尽くしてなお、圧倒的な敵の数に対して
最後は成す術を失った。
力の限界を知り、今後の世界に自らの価値を見いだせなかった彼が
それでも自分の選択は間違っていない。
誰かにそれを認めてほしい。
あの夜、最大の絶望を乗り越え
苦悩の末に思い出されたのは魔王との会話だった。
翌朝、ライズが訪れたのは、魔王の洞窟へと向かう。
ここで何かが解るかもしれない。
あの時の言葉の意味を知る為に。
真意と意味。
二つの大きな課題に対して明日には・・・・・・。
そう考えると湧き上がってくるのはある思い。
ちょっと挟んで。
流れを変える為でなく、ただ単純に思いつかない時には
何故か不思議と、別の場所で事件が起こったりする。。。。。。
明日、あなたはそんな不思議な現象を見る事になるかもしれません。




