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伝説の前の物語  作者: 佐藤太郎
23/194

伝説未満 22

ちょっとわき道です。

前書きに書くことがないので

ライズが魔王を倒した時の解説キャラの話を少しだけ。


魔王の洞窟から国に帰還した彼は、その足で委員会へと向かう。

彼の登場に委員会警護の責任者コッパが動揺する。

「シラン様、既に委員会は始まっております。

一度始まれば、情報漏洩を防ぐために入室する事はできません!」

などと言っている傍から平然と入室するシラン。

その平然とした態度に委員会の面々も

あえて口を出すことはしない。

ただ、委員長でシランの兄でもあるデキヤンの顔をチラチラと見るばかりだ。

何故ならこの国で彼らのドイヤー一族に逆らって生きていけるはずが無いからだった。

それを踏まえて、兄であるデキヤンが弟に

「思ったより、興味のある結果だったようだな」

弟の行動を特に咎めるわけでもなく単純に感想を述べる。

デキヤンにとって、周囲の人間は所詮取り巻きでしかなく

使える者と言えばシランと他数名しかいなかった。

そんな思惑を知っていたのだろうか?

兄の言葉を聞いて、少し笑顔を見せたシランが

「八大魔王の最後の一人も倒されたよ」

と言った後、皆を観察するように見つめる。

「そ、早急に対策を!」

一番年の若い役員が声を上ずらせながら言う。

これに対して最年長の役員は若輩者の役員を一瞥し

「では、ルランク王国、ミーナオーカ皇国、チャイケ共和国にも使者を出さねばならんな」

と、長年苦楽を共にした隣国に対する気遣いを見せる。

ところがこれに異を唱えたのはシランだ。

「滅亡する事で新たな時代を築く。

彼らこそ、今回の冒険者政策委員会の実験に最も適していると思いますよ」

年長者への配慮として丁寧に話したつもりだったが

この発言が役員の、それも古参の者たちからは大きな反発が巻き起こる原因となる。

その後も、激しい議論が繰り広げられるが、結果が出る様子が無い。

最終的に皆の視線は、委員長であるデキヤンに集まっていた。

何が起こったのか?

考えるよりも先に体が動く。

素早く装備を纏い、武器を持って宿の外へ。

飛び出した彼の眼前で繰り広げられていたのは、モンスターによる襲撃だ。

逃げ惑う人々を次々に襲い、喰らっていく異形の集団。

これに対して反撃しようと攻撃魔法を放つ者もいるが

混乱し、逃げ惑う群衆に遮られてなかなか排除できない。

仕方なく逃げる者たちと魔物の間に割って入り、武器で応戦する。

ライズもまた、そんな彼らと同様に不自由な戦闘を強いられていた。

後ろに非戦闘員が背後にいる。

これだけで敵の攻撃を自由にかわすことができなくなってしまう。

それでも、戦わざるをえなかった。

もう、何体の魔物を倒しただろう?

剣を握る手の感覚も既にない。

ようやくその頃になって、空が白み始めた。

そして徐々に魔物たちが自分の住処へと帰っていった。

夜行性モンスターの撤収によってかろうじて全滅を免れたが

王都の住人、その六割が命を落とす惨劇だった。

やがて日が昇り、新たな悲劇の幕は開かれる。

新たな敵、昼行性モンスターの襲来だ。

迫るモンスターを見て、王都の人間は皆、死を覚悟する。

願わくば、安らかな死を。

その中でただ一人、ライズが立ち上がった。

もはや水の中を進むような動きでしかなかったが

それでも一歩一歩、魔物に向って歩いていく。

すでに魔力も残っていないというのに・・・・・・。


いよいよ魔物の集団、その個々の容姿がはっきりと視認できる距離まで近づいた時

突然魔物たちに魔法の矢が降り注いだ。

油断から直撃を受けて絶命する魔物も少なくない。

とたんに、無警戒だった魔物たちに緊張が走る。

周囲の様子を伺い警戒する種がいるかと思えば

弱い人間風情が何をしようというのか?

とばかりに構わず突き進んでくる種もいた。

そういった魔物は格好の標的、とばかりに狙い撃ちされる。

ある一線を超えた場合に、容赦ない攻撃を受ける。

それでもなお、幾度となく繰り返される王都に対して

魔物の死骸による境界線が積みあがっていく。

やがて、ようやく多くの犠牲を出しながら魔物は引き上げていった。

この時に築き上げられた魔物による境界線を人々は後に

「超えられない壁」と呼んだ。

そして、魔物を寄せ付けない程の力を持った者たちの正体が

実は勇者ではなく、冒険者という複数のスペシャリストの集団によるもで

この日を境に、勇者の時代は終わり

冒険者の時代へと移行していくのだった。

思いつき、とは恐ろしいものです。

こうしようかな?

予定ではそう思っていました。

でも実際は、なぜか勝手に書いてしまう。

翌日に後悔して、じゃあ今度はこうすれば?

どうすれば?

残念ですが、ち密な計算による物語は書けそうもありません。

ゆるゆるですが、許してください。

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