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神はいない 2
昨日の分を忘れていました。
だからサボっていたわけではありません。
サボるのは、今日です。
チョウィにはもう、自分の意志で動かす事が出来る部分が無く待っていた。
しかし何故か彼の痛覚だけは残っていて、体の奪われていく感覚を
痛みとして認識することが出来た。
肉体を侵食される度合いに比例して肉体的苦痛が増していく。
全身を苦痛で覆われ、命が助かる希望もない。
それでも、彼は耐え続けた。
目の前で共に戦っている、最愛の人との心の繋がりが
彼をこの苦痛に耐えさせる唯一の心の支え。
意識が無くなるほどの苦痛を受け、失われた意識を取り戻すほどの苦痛を受ける。
その度に彼女を見て、自分を奮い立たせていた。
そんな事が、何度続いただろう?
最後に覚えているのは、それまで嫌悪と憎悪、不快感に満ち溢れていた彼女の表情が
邪な笑みへと変わる瞬間だった。
そして同時に、彼の心は現実から隔離された世界へと旅立っていく。




