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福音という騒音は、単なる迷惑行為なのかもしれない。
ま、まだだ・・・!
まだ戦闘には入れない!!
稼ぐんだ、時間を!
先送りするんだ! 結末を!
引き延ばすんだ!! 物語を!!
今日を乗り切れ! !
迫る軍勢。
その数はチラっと見た感じで二千ほどじゃないかな?
こんな報告が認定悪魔集団のアジトを駆け巡った。
「神に仕える連中には、慈悲に心というモノが無いようだ」
悪魔の一人、ダレカガはそう言って周りを見渡した。
そんな彼に確認できるのは、このアジトにいる
僅か五十名ほどの仲間の姿だった。
この時彼は
相手が仏だったら、三度は許されていただろう。
とは考えなかったが、なんにしても現状に対する判断をしなければならず
考えた結果、何も思い浮かばなかった彼の口から出たのは
肉体と精神を全て注ぎ込む不運が込められた、ため息だった。
気を取り直して、再び考えに集中しようとしていた彼に
包囲した敵から彼らにとっての福音。
自分達の実験材料になるように、という使者が訪れる。
乗り切った。




