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りんしょう
接吻と共に送り込まれた寄生生物に対して
激しい拒否反応を示すチョウィの表情が、徐々に失われていく。
彼の元を訪れた未知なる来訪者は、ほんの僅かの間に
その肉体操作に関係するコントロールの全てを奪う。
程なくしてチョウィの自由になるのは、思考と感情だけになった。
そんな彼の瞳に、強制的に映し出されたのは
自分が思いを寄せる指揮官と、その傍にへばり付くデブの姿だった。
助けなければ!
だが、体は動かない。
ただ、強く。
誰よりも強く念じる事しかできない彼の目に映し出されたのは
自分の姿を見るジアの瞳。
その瞳に灯る希望の光が、弱く、儚く消えていく様子だった。




