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兆候 6 (真実は常に一つ〔聞に対する真実〕)
このお話は、あくまで物語として読んでください。
筆者の趣味趣向は入っていません。
と、書いても嘘っぽいですが、ホントです。
「どうしてあなた達はこんな事をするの?
同じ人間を貶めて、この世界が良くなる?」
押しつぶされそうな感覚から逃れる為に
ほとんど叫ぶように放った言葉も
力を持たない弱者という立場では、何の意味も持たないようだ。
彼女の言葉に対して、の返答は無く
ただ、無言で近づいたデブの手が
その汗ばんだ手を、まるで自身の体液をジアにすり込むように
撫でまわしていく。
デブの手が触れた後は、唾液が乾いた後のような異臭を放ち
彼女の嫌悪感はさらに大きくなっていく。
その表情を見たデブが
「良い表情ですね、精神に響いているのが良くわかります。
では、そろそろ次に行っても良いですか?」
そう言って、視線をチョウィへと向けた。




