兆候 2(面談まであと少し)
言い訳しても良いですか?
本当に本気で、今日こそ面談
というタイトルにしていたんです。
でも、今日の物語に出てくるアークというキャラのせいで
全ては台無しです。
門をくぐった中庭にある待機所で、部下たちが来るのを待つジアの元に
一人、また一人と試練を潜り抜けてきた者たちが、集まって来た。
その数、三名。
三名??
さすがにそれはちょっと・・・・・・。
という思いから、思わず本音がこぼれ出た。
「あなた達だけ?」
という問いかけに頷く三人、その内の一人チョウィ=ヤークが
「俺が最後にこの難関に挑んだんだが、弾かれた奴らは
申告書類の偽造や、健康状態の不備なんかで淘汰されたらしい。
所詮、俺たちみたいな冒険者って存在は、過去を捨てた奴らや
いつ死ぬかわかんねぇから、好き勝手暴飲暴食してる奴らばっかりだろう?
けど、そんな奴らじゃなけりゃ、この世界じゃ生き残っていけねえよ。
この門を通れるのは、品行方正の坊ちゃん嬢ちゃんやら、健康志向のじじばば予備軍
だけじゃねえの?」
不満げに言ったヤークの言葉に、なんとなく納得してしまいそうになる。
この時彼女は、自分が求める人材の人選を間違っていたことに気が付いた。
そう、不幸にも気が付いてしまったのだ。
だが、まだ三人いる。
欲望や感情に流されず、自分を律する事の出来る冒険者達。
彼らと共に敵を倒す!
過ちを認め、新たな決意と共に、仲間の顔を一人一人見つめた。
そして、最後に目が合ったヤークが
「なんか俺、この門を通っちまったせいで
冒険者ってぇ自信、無くなっちまったなぁ」
などと投げやりな感じで言い放つのを聞いたジアは内心
あ、コイツ消えたな。
と感じていた。
明日はきっと。




