潜伏期間 3(噂は真実よりも現実に影響を与える)
さて、物語は筆者の思いとは関係なく
複雑に、さらに加えて雑になってきました。
冒険者政策委員会。
この組織についての報告を受けているのは
どこかで見た事のある女性。
彼女に対する報告によれば、この組織は既にその力を失っているようだ。
しかし、一部の人間の意志によって組織は存続しているらしい。
いや、させられていた、というのが正しいのか?。
噂では、新しい世界を築く者に対する危機感から
新たな種に対しての対抗手段、として必要だ。
などという話が有力な情報として広まり
その結果、過去の栄光に未練のある者達が
続々と「委員会」という、くすんだ光に集まっている。
報告はそこで終わった。
この報告を聞いて思わず
「人間は、自分が信じたいと思った事があれば
その事に対する肯定的な意見を積極的に信じ
反対に、少しでも否定的な意見があれば
全力で排除する、あの方の言った通りね」
そう呟いたのは、ユアン。
ユアン=デイレだった。
思わずこぼれた独り言が、現実へと引き戻す。
僅かな沈黙の後、彼女が報告者に告げたのは
「委員会の存続に関わる者について調べなさい。
その者達が、価値を失った委員会に固執する理由も」
それだけ言うと、彼女はその場から去っていった。
がんばれ佐藤!




