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良心的な盗賊
レイジェン一行の旅は順調に進む。
なんといってもこの二日間、彼らは魔物にすら遭遇しなかったのだ。
この確率は、今
あなたがこの物語を一話以上読んでいるくらいの確立、だと言えば
ガッテン、出来るかもしれない。
その、奇跡よりも希少な出来事の中に潜むのは
決められた結末だった。
ところが、何事も予定通りとはいかないもので
彼らが村を出て二日目の夕方
ようやく新たな存在が姿を見せる。
夕陽を背に纏い、この場に現れた者。
その彼曰く
「命が惜しければ、この場を立ち去りなさい。
もちろんタダとは言いません。
あなた方の持つ、全ての金品を置いていきなさい」
その優しく諭すような口調の彼に対して、レイリアが
「あの。。。
これって、追いはぎですよね」




