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ちょいワル
突如湧き上がるスモーク。
おぼろげな中に現れる人影が、徐々にその姿を明確にしていく。
そして遂にその全貌をみんなの前に現した彼が
「どうしたんだい?
何か困ったことがあるなら、相談に乗るよ!」
と満面の笑みをシーオに向けた。
対するシーオは内心
この笑みに対する返答に一番困ってます。
と思っていたが、口にする事は出来なかった。
それと同時に
こんな感じで迫るのは、権力を持った者に特有の
ちょっとした悪い癖だ。
相手にすると、面倒でしかない。
トラブルは避けた方が良い、とレイリアと共にその場を去ろうとした
そのスルー感は、望まれぬ英雄によって打ち砕かれる。




