伝説の剣附近 24(召喚獣)
召喚獣とかいう存在は
違う世界から呼び出されているようです。
すると、ここでちょっとしたハテナ?
それはもしかして、(現状の設定)では
神が選ばなかった世界から現れたのか?
と思ってしまいます。
でもそうなると、神が選ばなかった世界と言うのは
実は既に存在していて、縦にしたコインが転がるように
この世界と平行に動いているのだろうか?
なんて考えてしまいます。
コエウゾ山脈に現れた魔獣モーパイは辟易していた。
それは、自分が本来ここにやって来た理由とは関係の無いことで
争いに巻き込まれていたからだ。
そもそも、彼の目的は
この山脈における魔獣や魔王の出現率の高さと
さらにそれ以上の存在である天使や悪魔までもを生み出す
パワースポットであるこの地に何か秘密があるのではないか?
と思っていたからだ。
ただ、彼は失念していた。
自分の事を知っている魔王は、既にいないのだと言う事を。
今までなら、人間と自分の間には魔王が立ち塞がり
魔獣の存在は魔王を倒した一部の人間、しかも魔獣と対峙してなお
生き残った人間にしか知られることは無かった。
ところが今回は、自分の存在を知る魔王が全て倒された後で
最後の魔王が斃れた後に生まれた魔王には、存在を悟られぬようにしていた。
それが今になって、有象無象の人間や勇者達に襲われる羽目になっている。
なんとも面倒な話だが、敵を排除していくしかない。
さらに厄介なことに、勇者の中には変態行為を行おうとする輩までも出始めている。
そんな奴が魔王にでもなった日には、更に面倒な事になってしまう。
イライラを隠せない魔獣に、新たな勇者が呪文を解き放つ。
「いでよ!竜戦士!!」
放たれた言葉に答えて空間に魔方陣が生み出される。
「はぁ・・・・・・」
余計な事をしてくれる。
さらに募る苛立ちは、その処分をしなければならない面倒さにあった。
いくら人間や低俗な魔物であれば相当な脅威となる召喚獣も
モーパイにとっては、赤子の様な存在でしかない。
とはいえ、打ち払うなり、何かしら手間がかかるのを嫌った。
後にするか。
変質者の駆除が先だな。
さすがに勇者と言う存在は、変質者の素質が十分あるようで
次々に変態を行っていく。
ふと見れば、先ほど召喚魔法を使っていた勇者も既に行為に耽っていた。
ここにきての集団変態に、さすがのモーパイも捌ききれなくなっている。
二、三匹は仕方が無いな。
そう思い始めた頃、最初の変態が魔獣として孵って来た。
なんだ、魔獣か・・・・・・・。
一瞬安堵するモーパイに、いや
その場にいた全ての者に戦慄が走る。
ようやく戻って来た魔獣が、一瞬にして倒されたのだ。
そして倒した者、その正体は、勇者に召喚された召喚獣だった。
なぜ?
驚きと共に広がる疑問に答えたのは
召喚獣、エンデンだった。
また一つ、妄想の世界に生まれた物語。
この先、どうなってしまうんでしょうか?




