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ルキブ戦②

ルキブが突進してきたマオに気付いて歓喜の声をあげた。

すぐさまルキブは電気の塊を発射するが、マオはそれを軽々と避ける。それを見てルキブは更に喜び、切りかかってきたマオの剣を、巨体を素早く動かして回避した。


思ったよりも早い。



『ゲギャギャギャギャ!!!ウマイウマイウマイウマイニンゲン!!』



ルキブがマオに噛み付こうと、口を大きく開いて襲い掛かる。

ルキブの口の中一杯にバキリと嫌な音と共に血の臭いが充満した。しかし、ルキブは疑問に思った。

何故噛み砕いたはずなのに、こちらも痛いのか?



『!!!』



ルキブの目に何かが突き刺さっていた。


尖らした石だ。

それがルキブの目に突き刺さっている。



『グエエエエエエ!!!』



ルキブが暴れる。


その隙をついてマオは手にしていた骨を放り出して脱出した。骨の先は噛み砕かれ、無くなっている。



「あ、テレサ!ごめん間違えた!!」


「なんで骨そっち側に放り投げんだよ!!しかも首切るのも忘れてたろ!!」


「ごっめーん!」


「お前後でちゃんと計画遂行しろよ!!」



どたばたと暴れるルキブから逃げながらマオは放り投げた骨を拾ってテレンシオの方へと投げる。


ルキブがそれに気付いて、マオを尾で凪ぎ払おうと回転し、鞭のようにしなる尾をマオへと大きく振るった。

それを上に跳んで避けたマオに、ルキブが待ってましたと大きく口を開けていた。


マオの顔すぐ横から石が髪を掠めてルキブへと高速で飛び、ルキブの鼻面へと衝突した。

その隙にマオは地面へと着地し、すぐさまルキブの首から腕回りにかけて無数に切りつけた。



『コロスコロスコロスコロス!!!』


「!!?」



ルキブが大きく口を開け、何かを溜める動作をする。

逃げようとするマオだが、既にルキブは両手と尾を使ってマオの退路を塞いでいた。

ルキブの口から電流が流れ始める。


ヤバイ、殺られると思った時。



「腹側に潜り込め!!」



テレンシオが尾や手を飛び越えてやって来た。


口内が輝き、撃たれる瞬間。

テレンシオは更に尖らせた骨を全力でルキブの口目掛けて投げ付け、マオの服を掴むとスライディングも交えながらルキブの僅かに空いた隙間から脱出した。


鼓膜が破けるような音が洞窟内に鳴り響く。


スライディングのせいでルキブの血にまみれたテレンシオとマオが振り替えると、骨がルキブの口内に突き刺さっていた。しかも電流が骨にまとわりついていて、ルキブの方に被害が出ている。



「ねぇ、骨に何つけたの?」


「ん?ああ、水辺近くで見付けた金属片。多分昔の人の剣か鎧の一部だったんじゃない?」


「金属片であんなになるんだ、すげーな」



ルキブは一瞬意識を飛ばしていたが、すぐさま気が付き、殺気を撒き散らし始めた。



「んじゃ、ルキブの血の臭いは回収したし、引き続き囮よろしく」


「へーい」



マオの肩にテレンシオが手を置き、再びダッシュでマオから離れた。


ルキブは二手に分かれた獲物のどちらを追おうか迷ったが、こちらに殺気を放ってくるマオに再び狙いを定めた。

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