神からの警告
そこからは割りと遭遇する魔物の強さが上がっていき、数も増えていった。
時には逃げている途中で別の魔物が乱入してきたり、消える魔物からの奇襲があったりと色々あったが、テレンシオとマオはお互いのサポートをしつつ連携して戦いなんとか生き残っていた。
「あー、くそ。さっきのやつ超痛かった」
「どれ?肩の?」
「そー」
マオが服をずらすと、左肩が赤く腫れていた。
「腫れてる。早く治した方が良いんじゃない?」
「いや、いいや。魔力残しておきたいし」
魔力は無限に溢れ出てくるものではない。
人によってだが、魔力にも限りがある。
一度枯渇してしまえば魔法は使えなくなるし、タイミングを間違えれば死んでしまう人もいるらしい。
テレンシオは残り少なくなったググルグ特製の薬をマオに手渡した。
凄く染みるが、良く効く。
「ソレ塗っとけ。染みるけど腕が上がらなくなるよりはましだろ」
マオは薬を受け取り肩に塗る。
染みるのか少し顔をしかめていたが、それもしばらくすると痛みが引いてきたのか、感動した顔で肩を動かしていた。
「その薬スゲーな!何処に売ってんの?」
「手作り」
「マジで!?」
「ぐっさんの」
「誰だよ」
テレンシオは少し考え。
「口うるさい世話焼きのオッサン」
と答えておいた。
手に神からの伝言が送られて来た。
テレンシオはソレを開き、はてなを浮かべた。
「どうした?」
「なんか、神から忠告のようなものが来たんだけど、意味わかる?」
「どれ?」
ーーー
緊急性【大】
世界の亀裂から遂に“混沌からの者・悪魔”が現れました。
ルキブという名の魔者は『人間の血肉』を好物としており、前の戦争時には大量の人がルキブによって食べられてしまいました。
今回のクエストの本当の目的は、魔界からの悪魔の侵入を防ぎ、世界の亀裂を塞ぐことになります。
戦闘には介入することが許されないのでこんな情報しか提供できませんが、戦闘後、何らかの介入が認められるので、出来る限り死なないように頑張って下さい。
ーーー
ピコンと、ルキブに関しての資料が送られてきた。
「世界の亀裂ってなに?」
「さあ?」
テレンシオとマオは顔を見合わせる。
良く分からないが、この先に人を食う化け物がいることは確からしい。
「良くわからんけど、とりあえず死なないようにルキブってのをボコればいいんだな」
「うし!全力を出すか!」




