表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/58

ハーリ

地図を見ながら更に進み、分かれ道を左へ。



「……ハーリだ」



そこで厄介な魔物を見付けた。

幸いにもまだこちらには気付いていない。


ハーリはエリマキトカゲのようなエリマキを持っている猿で、尾は長く、触れると粘り気の強い液体物を分泌しているので、受け止めても切っても武器を駄目にする。

しかも魔法を使い、エリマキを大きく広げ、視界を妨害して石の塊や粘液の塊を作り出して狙撃してくるのだ。

しかも頭がよく、よく人間に遭遇し生き延びたハーリは人の真似をして惑わせてくる。



「さっきはテレサに囮役してもらったから、今回はオレがやるわ」


「何で?」


「だってお前さっきのやつで足挫いてるだろ。少し歩き方変だし、今走り回って悪化したら終わりだろ?」



まじで?


言われてみれば確かに右足痛い気がしてたけど。

これ、挫いてたのか。

我が身ながら気付かなかったわ。

よく見てるなこいつ。


何となくズボンの裾を捲って、足首が少し腫れてた。

ほんとだ。これは無理をしてはダメなやつだ。



「じゃあ任せた」



テレンシオはマオに任せて近くの物陰に隠れた。無理はいけない。

ここでゆっくり戦況観察をさせてもらおう。



「じゃあ行ってくるな」



そう言ってマオは剣ではなく長い骨を持って行った。

待て、なんで骨を持っている。拾ったのか?


いつ拾ったのか気付かなかったが、どうやらそれを武器の代わりにするらしい。


ハーリがマオに気付いて、突然粘液の塊を尾の先から発射した。それを避けたマオはあっという間に近付くと、ハーリの顔面を殴り付ける。


容赦ない。



『ギキイ!!』



しかし、そこは魔物。


すぐさま体制を整えるとエリマキを大きく広げて姿勢を低くする。



『ギャアー!!』



エリマキを素早く折り畳むと、ハーリの周りには大量の石が。

それがマオ目掛けて飛んでいく。


それをマオは骨で上手く弾きつつ、回避する。


すると突然石の軌道が変わり、大きく弧を描いてマオの横側から攻撃を仕掛けてきた。

てっきりそれを先程と同じ様に弾くのかと思っていたが、マオは急いで後方に跳んで避けた。


マオの顔ギリギリを石達が通過する。


そして石はまたしても弧を描いて尾の周りを回り始めた。


そこでテレンシオはようやくマオが避けた理由に気付いた。


尾と石が粘液でできた糸のようなもので繋がり、まるで分銅ブンドウのようになっていたのだ。


ハーリが粘液の粘り気を調整できるのは知っていたが、こんなにも強くできるとは思っていなかった。

それに、あの動き。

恐らく分銅を扱う人間の動きを学習している。



(一人じゃきついか?)



助太刀に入ろうかとマオを見たところで、テレンシオは驚いた。


マオは予想外の動きを見せたハーリに対して、口元に笑みを浮かべていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ