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王都テレジア

駿馬を買い、急いで王都テレジアへと向かう。


そして3日掛けて辿り着いた王都テレジア。白と青煉瓦で作られた巨大な外壁からは城の天辺すら見えやしない。流石はリオンスシャーレ王国の王都。



「さて、ギルドギルドっと」


「まて」



門を潜ろうとしたら門番に止められた。



「身分証明書、もしくは印の入ったペンダントを出せ」


「え、超ド田舎の村出身なんで持ってないです」


「教会には行ってないのか!?」


「村出身だけど、殆ど山の中にいたし。つか、教会村に無かったし。村人も教会遠いから皆ちゃんと通えて無いですよ」


「本当かぁー?」



門番が怪しんだ顔をしている。

嘘言ってないのに。



「坊主、何処の地方の何処の村だい?」



そうしたら門の内側についている窓から髭のおっさんが質問してきた。

門番とは違いちゃんと話を聞いてくれるかな。



「コウントゥリー方面のメディオクレ村です」



ふむ、とおっさんが髭を撫でる。



「だいぶ南から上がってきたな。此処に来るまでは大変だっただろう」


「そりゃあもう……」



大変だった。

洞窟巡りはしばらく遠慮したい。



「通してやりなさい。コウントゥリー方面はまだ孤立した村が多い。教会が無いところも珍しくは無いよ」


「しかし、先輩…」


「名前と何の用で来たかだけ聞いても良いかな?」


「テレンシオ・ローリング。本ギルドに用事があって来ました」


「冒険者か狩人(ハンター)希望者なのかい?」


「そんな感じです」



そうだ。依頼を受けるには登録しないといけないじゃん。めんどくせー。



「登録するとそれも身分証明書になるからね」



そうなの!?

それは知らなかった。



「気を付けて行ってきなさい。あと、門番の仕事は疑うことだから気分を害したなら許して欲しい」


「いや、全然へーきです。お仕事お疲れさまです行ってきます」



髭のおっさんに手を振って通る。門番には『シャーアッス!!』と言いながら敬礼したら、鼻で笑われた。ひでえ。



馬を引きながらギルドを探す。王都は広いからな、何処へ行けば良いのか。


仕方がないけど、人に聞くか。


近くの果物屋に寄り、女性店員にこんにちはと声を掛けた。



「らっしゃい、うちは良いもの揃ってるよ!」


「じゃあその赤い果実を一つ。それと聞きたい事があるんですけど」


「なんだい?」



店で訊ねるときは何か買った方が機嫌良く丁寧に教えてくれる。何も買わないで訊ねるだけだと商売の邪魔だと追い払われたりする店もあるからな。



「駿馬を預けられる所と、本ギルドを教えてください」


「ギルドはこの通りを城に向かって歩いていったところにある。駿馬はねぇー」



あ、情報欲しいならもっと買えっていう目だ。がめついなこのやろう。



「さっきのもう一つ」


「まいど!預ける場所はギルドを少し通り過ぎた所にあるよ、そこにいる奴等は少しケチだから、預り金と何かがあればしっかり仕事してくれるよ!身分証明書が無くてもね?」


と、目線が斜め下にチラリ。


「もう一個!」


「まいどー!!」


全く金が掛かる。

こりゃあ早々に魔物とか獣倒して換金してもらわないとすぐなくなる。


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