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一人旅開始

「じゃーなー!!テレンシオー!!」


「また遊ぼうなー!!」



良い歳したむさい男どもが泣きながら手を振っている。それをググルグが引き摺っていった。

あのやろう、最後まで『さようなら』も『また会おう』もしやがならなかった。



「はいはい、次会うときは可愛い彼女紹介するわー!」


「はははこの生意気な小僧め!」



ミケランジェロの頭にググルグの拳が落ちた。













さて、まずは仲間集めだけど、どうしようかな。

酒場にはまず入れないし、ギルドに行ってもな……。


ググルグがギルドを嫌ったので、修行の合間にどんなところかとゴイダとニロに頼んで見に行って来たことがあるのだが、あれはダメだ。

ゴロツキの集まりも良いところだ。



「……まぁいいや」



仲間なら何かの縁があったら集まるだろう。


そんな感じでまずは首都にでも行こうかと北に向かって歩いていたら、突然手が痛くなってきた。え、なにすごく痛い。


慌てて痛い手、勇者の紋様がある方を見ると、上書きした刺青が無くなっていて、しかも紋様が白く光っていた。



嫌な予感がする。



『はーい!テレンシオ卒業おめでとう!』



手の紋様、矢の真ん中にある四角内の肌が黒くなり、なんと神の姿が写し出された。まるであの訓練所のモニターのようである。



『早速だけど貴方に素敵な任務がーー』



テレンシオは布で手を覆った。


ふぅ、悪魔は消え去った。



「?、!?、いたたたたたたた!!!」



突然手に激痛が走った。


慌てて布を取ると、神がムスッとした顔で何かをしていた。何をしているのかは知らないが、睨み付けながら手元が動いているからこの痛みの原因は間違いなく神だ。



『なーに神を拒否ってんのよ!痛い目みせるわよ』


「もう布を取ったから止めろよ!!」



痛みが引いていった。ああ痛かった。



『次拒否ったら、今度は突くからね』



そう言って神は洗濯バサミをちらつかせた。

痛みの原因はそれか。

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