換金をしましょう
アイリス街、素材屋。
「おおー!ググルグじゃねーか!何だ?新入りか?」
「まぁ、そんなところだ。一人で何でもできるようにしたいからな。研修中だ」
ということで。
「テレンシオ、いけ」
「?」
何処に?と首を捻るテレンシオ。
「換金をしてもらってこい!」
「へーい」
馬に積まれていた荷物を下ろし、ここに持って来る途中地面に擦りそうになった所でニロが手伝う。重かったらしい。
テレンシオは袋を机にドサッと置いた。
「これお願いしまーー」
「はい待て」
ググルグがテレンシオを止める。
その様子を見て素材屋の店主が苦笑い。
「袋から一つずつ出せ。袋ごとなんていいカモだろ!」
なぁ、店主。とググルグがいうと。
「まぁ、そうですなぁ。ちょろまかそうと思えばできますから」
できないのはググルグとか勘が鋭い者や、商人と繋がりがある者。あとは強者ハンターや冒険者。一般人がやるとだいたい悪い店に引っ掛かってやられる。うちは違うがねと締める。
「へぇー、知らんかった」
「常識だぞ。覚えておけ」
テレンシオは袋を机から引き摺り下ろすと一つずつ取り出し並べた。
換金をし終え、お金が入った袋をテレンシオに手渡した。
「何これ」
「旅費だ。一応お前がきちんと生きていけるように全力で協力するが、旅は一人だ。私達は別の任務がある。その為にもきちんと貯めていろ」
「ほーい」
テレンシオはそれを腰のポケットに捩じ込んだ。
それを見てググルグはテレンシオの頭に拳を落とした。
「バカタレ!腰の鞄の底に入れろ!」
ここらからしばらく勇者視点が続きます。




