第一訓練終了
チョコを食べ終えて満足したので、残りのチョコを持ってググルグの剣を引き抜いた。
そしてモニターの向こうにいる神を見上げた。
「もう帰って良い?」
近くの壁に穴が開いた。ここから帰れと言うことらしい。
《あー、テレンシオ》
「なんすか?」
穴に入ろうとしたところで神に呼び止められ、テレンシオは振り返った。
モニター越しの神はこちらをビシリと指差した。
《今回は対戦相手が悪かったけど!次はこうはいかないからね!!覚悟しておきなさい!!》
お前はどこの悪役だと思ったが、テレンシオは「はいはい」と適当に返事して穴の中に入った。その後ろで神が涙目でハンカチを噛んで「きいいいいっ!!」と言っていたが、テレンシオの耳にその声は届いていなかった。
来るときは滑り台になっていた穴の中も、梯子のような物が出来上がっていたので登りやすかった。
上に明かりが見える。
出口まであと少しだ。
「よいしょっと」
穴から這い出て、最初に目に飛び込んできた光景は。
魔物が山のように積み重なっている真ん中でググルグ達が疲れて座り込んでいる光景だった。
テレンシオはその光景を見て、これも神の仕業なのだと確信した。理由は勘だ。
「ただいま」
「よお、無事だったか…」
ヨロヨロのググルグ。この短時間でだいぶやつれたな。
「これやるから元気出せよ」
そう言ってテレンシオはチョコが詰まった鞄をググルグに差し出したのであった。




