テレンシオの才能が開花し始めました
投下されてきたのは熊だった。
全身に目玉模様がある。もっとも、黒地に白の毛の模様なのでそこまで気持ち悪くはないが、すでにテレンシオのスイッチは入っていた。
さてどこから突いてやろうかと微かに笑みを浮かべるテレンシオ。
それをモニター越しで引く神に気付きもせずにテレンシオは剣先を地面にガラガラと擦り付けながら熊へと接近した。
その不快な音で熊がこちらを向いた。
そして二足で立ち上がると両手を振り上げ、熊は吼えた。
それを無言で見ているテレンシオ。
その視線は目玉模様。
「ガウウッ!!」
振り下ろしてきた前肢をくるんと回転しながら避けて、右肩にある目玉模様に一撃。そしてそのまま同じ目玉模様の中心に突きの二撃。
思った以上のダメージで、熊の頭上にある色付き棒の1/3が吹っ飛んだ。
《!!?》
神が驚きの表情を見せた。
怯んだ熊のお腹にある目玉模様に三撃。
反対側の前肢にある目玉模様に四撃。
「ガフッ」
棒の長さが半分以下になり色が赤に変わる。
《待って待って!!はやいはやいはやい!!》
あまりの猛攻に逃げようとする熊の足付近の目玉模様を突いて転がし、テレンシオは熊の額にある目玉模様を全力で突くと、熊の棒が消え去り熊自身もバラけて消えた。
「うぇーい!終わったぜー!!」
歓喜の躍りを踊るテレンシオ。
そして神が映るモニターに向かって手を叩きながらチョココール。
その直後、鞄一杯に入ったチョコが現れた。
神はテレンシオのステータスをガン見していた。
「ありえない、何このステータスの跳ね上がり方…」
ステータスの剣術技能が人並みを越えて高レベルに上がり、その他、突き技能、弱点感知技能、跳躍技能が増えていた。




