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テレンシオ、目覚め始める
「はい次~」
テレンシオが急かす。チョコ(茶色の甘いもの)は要らんのかと神が訊ねたら、後で纏めてくれ、と言われた。
次の相手は無数のハチだった。ただのハチではない。何故か目玉模様のついた板をもって飛び交っている。
それにもテレンシオは苛ついた。
あまりにも苛つきすぎてテレンシオは無心でハチを叩き落とした。もはやその動きは剣で切り落とすではなく、ハエタタキで叩き落とすかのようだ。
ちなみにそうして叩き落としているテレンシオの目は座っていた。
ハチはテレンシオの叩き落とすスピードに驚いて部屋のなかを必死に逃げ回るがテレンシオは壁跳びをも活用して執拗にそれを追い掛け回し、一匹残らず駆逐した。
「目玉め、このやろう。目玉模様なんかこうしてやる」
そしてすべての目玉模様を(ハチが落としたのも含め)剣で突き刺し終えると、テレンシオは額の汗を拭った。
「あー!いい運動した!」
その様子を見て神は盛大に引いていた。
「ね、ねぇ、スー」
「なんですか?神様」
「私テレンシオの教育方法間違えたかしら?」
「さぁ、どうでしょうね」
そうは思っても時は遅く。
神の後ろには目玉模様の装飾がなされた次の対戦相手が控えていた。
テレンシオ、目玉模様がドSスイッチになりつつある




