第一訓練所へようこそ④【神】
最初に投入されたのはアルキキノコ(マタンゴ)だ。異空間が余程居心地が良かったのか人と同じくらいの背丈にまで成長してしまっているが、まぁいいか。
それのコピーをとって、テレンシオの元に送る。
何故そのまま送らないのかって?
勿体無いだろ?コイツは繰り返しコピーを作るための親分にする。
あまり戦闘能力も無いし、足が早いだけだから剣が当たらないテレンシオとは良い勝負になるだろうと思った。しかし。
「あ"あ"ーーーー!!!こっちくんなぁ!!!」
テレンシオは今まで上げたことのない悲鳴を上げると、剣を投げてきた。
その剣は高速で真っ直ぐ飛び、あろうことかキノコに仕掛けたカメラのど真ん中を貫いた。
キノコのHPがみるみるうちに減っていく。
「待って待って待って!!!」
そんな一撃でやられて堪るかと頑張ったのだが、あまりにも綺麗に急所をカメラごと貫いていたので、キノコは一撃死してしまい、バラけてしまったので回収するために逆召喚した。
「…………予想と違ったわ」
まさかこんなにサクッとやられるなんて。
「スー、投げるのは駄目って言っておいて…」
「わかりました」
神は秘書が放送している間次の対戦相手を考えていた。キノコの何がダメだったのか分からない。キノコ恐怖症だったのか?
「神様、テレンシオが後付けルールは反則と言っております。次の対戦相手からにしろと」
「え?……ああうん。オーケーと言っておいて」
「分かりました」
キノコがダメなら何があるかしら、キノコの色とか形を変えて出したかったけど、仕方がない。原始的だけど、アレにするか。
「神様、テレンシオに何をあげますか?」
「そこのチョコレート送っといて。さっき馬鹿やってHP減らしていたから、それで回復するでしょう」
モニターの向こうでテレンシオがチョコレートを頬張っている中、神は次の対戦相手を弄くり回して改造していた。




