トンネル
−親父に捨てられた。
全ては、この重い運命の下で、静かに…でも確実に、動き出そうとしていた。
俺は今年から高1になる渡瀬 初希。この女みたいな名前は、親父が女の子が欲しかったからと云う理由で付けたらしい。はっきり言って、俺は家族にとって、かなり邪魔な存在で、会話も全然してない。なのに今日、珍しく親父が、
「ドライブでも行こうか。」って、話しかけてきた。
「はぁ?意味わかんねぇ。」とか言って尖ったりしたけど、実はかなり嬉しかったんだ。
車に乗るのは、すげぇ久しぶりで、無言だったけど、楽しかった。降ろされた場所も、桜が満開で、その綺麗さに感動した。今日は、幸せだと思った。
なのに……俺が寝てる間に親父は、どこかに行ってしまった。車も無い。直感で、捨てられたんだと思った。周りは静かで、なんだか不気味だ。
目の前には大きなトンネルが、口を開けて風を吸い込んでいた。その風に背中を押されているような感覚に俺は怖くなった。だけど、ここから逃げても、結局行くところなんてない。…それなら。俺は拳を握りしめて、トンネルの中に一歩を踏み出した……。
サボりっぽいので…。完結できるか不安ですが、皆様に読んで頂くために、精一杯頑張らせて頂きます!