読みたい小説を探すって実はかなりハードルが高い行動なのではないだろうかと思った話 ~作品の探し方を考えてみる~ 【後編】
前話のあらすじ:「なろう」トップページからの作品探しについて考えてみた。
そんな訳で「読もう」のトップからの作品探しについても考えてみようと思います。
そもそも「なろう」という名前だと作者向けサイトだと読者が誤解して集まりづらいから「読もう」が誕生したという事らしいのですが、それならもっと「なろう」トップの見やすい所にバナーをドーンと置いてくれてもいいのにと思ったり。
どんなジャンルの事であれその領域の事を全然知らない人というのは、それを知る人間の想像以上に手取り足取り色々と教えてあげないとどうしたらいいか分からないものだと思います。
例えば全くゲームをやった事の無い初心者にまずどのボタンを押すと何が起きるのかを教える所から始まる的な。
そう考えるとなろうトップに「ここをクリックして作品を読んでみよう!」とか「この作品がオススメ!」くらい書いて誘導しないとそもそも読む所まで辿り着けない人もいるのかも知れないと思ったり。
それともそういう書き方は特定作品の贔屓みたいになるからダメだったりするのだろうか。
……脱線しました。
「読もう」は読者視点に立ったサイトを目指しているとの事ですが、現状ページトップが「なろう」より寂しいような?少なくとも「なろう」トップにある新着系なんかはあっても良いと思うんですが。
読者視点と言ってもライト層か小説を探しに来るようなガチな層かで変わりますし、まだまだ改善段階なのかも知れません(今後改善されるとは言ってない)。
という訳で(やっと)トップから出来る作品探し「読もう」編行きます。あ、
【初級者】―― なろうに来たばかりで小説の探し方が分からない。もしくは使い始めたばかり。
【中級者】―― なろうに来てからそれなりに時間が経っていて有名所含めお気に入りの作品がそれなりにある。自分の好みの作品を探したいと思っているor探している。
【上級者】―― かなりの作品を読了している上にスコッパーと呼ばれるレベルで作品を探している。
という具合にどの層向けかざっくり分けています。
あとランキングや新着ユーザー活動報告については「なろう」と重複するので触れていません。
その1 「小説PickUp」 【初級者~中級者向け】
人気の小説を条件に沿ってランダムに表示している。「読もう」トップを開くとすぐ目に入る。
表示される条件は最終投稿日から60日以内の短編・連載(完結済み、連載中(連載中の場合は10万文字以上))作品で、更にその内の総合評価上位200位となっている。総合評価が高くてもそれ以上前に完結している作品は表示されない。
今の所200位ラインは総合評価で50000ptいってないくらいの模様。
初級者にオススメなのはもちろん、完結しない限り200位の内容に大きな動きは起きづらいものの様々なジャンルが混じり合っているので中級者にもオススメ。その場合PickUP一覧から200位を流し見ると良さ気。
その2 「みんなの新着レビュー」 【初級者~上級者向け】
読者による作品のオススメであり紹介。レビューを読んで作品内容を想像するのも楽しい。
感情・感想重視であったり作品解説重視であったりと書き方は様々ながら、基本的に作品の良い所や面白い点について書いてあるため自分の好みの作品を見つけやすい。
また昔の作品だろうと始まった直後の作品だろうとランキング入りしているような作品だろうと新着順で表示されるため良い意味で非常にカオス。
誰かに良さ気な作品をオススメしてもらいたいという、自分のような面倒くさがりさんには特にオススメ(何)。
その3 「小説検索&詳細検索」 【初級者?~上級者向け】
作品探しと言うと真っ先に思いつくのが小説検索。
しかし活用が一番大変なんじゃないかとも思うのも小説検索。
初級者にオススメなのは、好きなジャンルにチェックして総合評価なり何かしらのポイントが高い順を選んで検索する事でしょうか。ランキングをそのまま眺めるより好みの作品が見つかりやすくなると思います。
中級者的なオススメとしてはジャンルや手入力のキーワードを複数組み合わせて更に好みの作品を絞り込んでいく形でしょうか。ただおまかせ順以外の○○が高い順だとどうしても似たような並びになってしまうのが痛し痒しといった所。
上級者は……選んだキーワードやジャンルを含む作品の新着順を選んで片っ端からチェックしていく感じなのでしょうか。おまかせ順の完全ランダムに身を委ねるのも楽しいかも(狂気)。
詳細検索の読了時間や文字数指定なんかは正直どう活用していいのか分からないです……。「ちょっと時間あるし30分くらいで読める作品探すかー」なんて風に意識の高い探し方は出来ないよパトラ○シュ……。
番外 「特殊検索」 【中級者~超上級者向け】
小説検索ページの右上にひっそりと表示されている未評価作品一覧、未感想作品一覧、平均点順作者一覧の3つの事。
平均点順作者一覧は4作品以上投稿している作者の全投稿作品の平均点が高い順に並んでおり、「あの作品の作者はこんな作品も書いているのか」的な使い方が出来ると思います。4作品以上かつ投稿作品の平均なので上位は安定して新連載を続けているような作者さんが多いようです。
未感想作品一覧と未評価作品一覧はそれぞれ該当する作品が(多分)最終投稿の新しい順に表示されます。文字数や話数、評価点などによる条件ソートは出来ないようです。
単純に感想や評価が無いだけでなく感想受付や評価受付をoffにしている作品もここに表示されます。
ちなみに感想offはメンタル保護的な意味もあると思うので分かるのですが、評価offはなぜなのか気になります。長期連載でものすごい文字数書いてる作品なんかは特に。
作品情報や作者マイページにoffにしてる理由が書いてない事も多々あり、一体どんな層に向けて発表しているのだろうかと思う事ひとしお。
いえ、それが悪いとかではなく単純に何故かと気になっているだけなんですがね。
「読もう」での作品の探し方についてはこんなところでしょうか。
こうしてみると見た目は地味ながら何だかんだ「なろう」よりも小説を探そうとする読者に配慮している構成になっている気がしないでもないです。
とはいえやっぱり一から自分好みの作品を探すのは難しいなあとも思ったり。
だからこそ出会えた時の嬉しさや喜びも大きいのだろうとも思いますが。
しかし面白い作品が読みたいなあ(夕飯は何でも良い並の駄発言)。