はやくにんげんになりたい
ぼくの骨
すかすか
きちんとまっすぐ
立てない
ぼくのからだ
ぐらぐら
中心が
さだまらない
ぼくの顔
おどおど
どうしてか
人がこわい
なのに
買い物袋下げた おばちゃん
足早に歩く サラリーマン
ちょっとイケメンの お兄さん
頭よさそうな 学生さん
街ゆくひとびと
みんなちゃんと にんげんしてる
だから
ぼくも ぼくも
いつかはぼくの骨
きゆぅと締まって
しっかりと 立てるようになる
ぐらぐらしていた自分の中心が
びしぃと
まっすぐになる
おどおどしていた顔つきが
そんなこと忘れ
どこか遠くを見つめる
そんなふうに なれるのでしょうか
いつかは
ああ ぼくも
はやく にんげんになりたい
どうか 上のほうのひと
ぼくを にんげんにしてください
ぼくに そのちからをください
どうか