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1月24日 終わりがないのが終わり
24日、時刻は深夜2時。
私はひどく疲れ、自室のベッドに倒れ込んだ。
とても長い時間がたったような気がして、目を開いた。
カーテンの外は暗く、時計の針も深夜3時を指していた。
これだけしか経っていないのに、この満足感。
私も睡眠が上達したなと思った。生まれてから欠かさずやってきた成果だろう。そしてもう一度眠りへ落ちた。
目覚めたとき、部屋は外からの光で明るく、時計は早朝6時過ぎを示していた。
素晴らしい目覚めだった。今日は何をしようか。期待か膨らむ。私はリビングへ移動しテレビをつけた。
「1月25日、朝のニュースをお伝えします」
ははーん、日にちを読み間違えるなんてこのキャスターは新人だなと思った。
私は、それから、キャスターが訂正と謝罪をするのを、待ち続けた。
番組が終わっても、ずっと、ずっと、待ち続けたのだった。