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日録ログダイアリー  作者: 鏡 もち
11/20

1月19日 謝罪と告白

メールにて、この日記に嘘がある、というご指摘を頂いた。


私は首をひねった。そして頭を抱えた。


確かに身に覚えがあった。が、これらの嘘は隠されたものである。

きっとこの方は確信を持ってこの指摘をしているに違いない。実際にその場にいたとか、確固たる証拠を持っているのだろう。


私は思春期のある日を思い出していた。

学校から帰るとエッチなビデオが私の机に置かれていた。

私は震える手でビデオを手にし、タイトルを見た。それは昨夜、お世話になったものだった。


疲れ果てた私は、ビデオを、いつもの場所に、仕舞ったか。いや……しまった。もうお終いだ。


その日の食卓では、飯の味がわからなかった。

きっと母親が見つけたのだろうが、しかし妹という可能性もある。

いっそのこと、声に出して指摘してくれたほうが楽だった。

「いやー、昨日エロビデオ抜き忘れちゃったわー、あっちは忘れず抜いたんだけどね。はっはっは」

とか、こちら側から打って出るわけにも行かない。


しばらく苦悩の日々は続いた。


というわけで、今回はそういった悩みを抱えたくないので、

頭を下げ、どこが嘘だったか、告白しようと思います。


・忘れ物市では、書いてませんでしたが他にもエッチな漫画を買っていた。

・1000円募金したと書いたが、ほんとは500円だった。

・ホントは私のセリフは、全て関西弁です。関西人なので。


どれのことを言っていたのか分からないが、これで全てです。


ようやくすっきりした。私は下げていた頭を持ち上げ、首の上に乗せひねった。

カチリ。頭は元の位置へと戻った。

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