1月19日 謝罪と告白
メールにて、この日記に嘘がある、というご指摘を頂いた。
私は首をひねった。そして頭を抱えた。
確かに身に覚えがあった。が、これらの嘘は隠されたものである。
きっとこの方は確信を持ってこの指摘をしているに違いない。実際にその場にいたとか、確固たる証拠を持っているのだろう。
私は思春期のある日を思い出していた。
学校から帰るとエッチなビデオが私の机に置かれていた。
私は震える手でビデオを手にし、タイトルを見た。それは昨夜、お世話になったものだった。
疲れ果てた私は、ビデオを、いつもの場所に、仕舞ったか。いや……しまった。もうお終いだ。
その日の食卓では、飯の味がわからなかった。
きっと母親が見つけたのだろうが、しかし妹という可能性もある。
いっそのこと、声に出して指摘してくれたほうが楽だった。
「いやー、昨日エロビデオ抜き忘れちゃったわー、あっちは忘れず抜いたんだけどね。はっはっは」
とか、こちら側から打って出るわけにも行かない。
しばらく苦悩の日々は続いた。
というわけで、今回はそういった悩みを抱えたくないので、
頭を下げ、どこが嘘だったか、告白しようと思います。
・忘れ物市では、書いてませんでしたが他にもエッチな漫画を買っていた。
・1000円募金したと書いたが、ほんとは500円だった。
・ホントは私のセリフは、全て関西弁です。関西人なので。
どれのことを言っていたのか分からないが、これで全てです。
ようやくすっきりした。私は下げていた頭を持ち上げ、首の上に乗せひねった。
カチリ。頭は元の位置へと戻った。