黎明
この小説に少しでも興味を持ってくださった方へ。
導入として500文字ほどの短い文章をご用意しました。
サクッと読める内容ですので、まずは世界観の入り口を覗いてみてください。
もし何か心に響くものがあれば、この先の物語もぜひご覧いただけると嬉しいです。
2060年、日本は奴隷国家と化した。
腐りきった国家は外国人に食い荒らされ、
日本人は海外の金持ちを喜ばせるだけの奴隷となった。
だが、本当の絶望は――
その現実を「問題」とすら思わない日本人だった。
歯向かう力を奪われ、ただ従うだけの国民たち。
制度による弾圧、売春、教育格差、薬害、人種差別――
苦しめられ続けたのは、子どもたちだった。
そして、子どもたちは決めた。
この社会をぶっ潰す、と。
対話の時代は終わった。
暴力で片づける方が早い。
子どもたちは暗躍を始めた。
まずは、大阪湾のカジノ都市〈シンフォニア〉から。
腐った国家の象徴。
そこを殲滅し、日本を取り戻す。
少年少女だけで組織された〈アダルトレジスタンス〉。
「俺たちが、この国を変えるんだ。」
子どもたちはそう信じ、武器を取った。
だが、暴力で世界は変わらない。
国家は法と秩序を守るために戦う。
警察、公安、自衛隊。
「これが現実だ。」
子どもに容赦なく武器を振るい、無力さを突きつける。
どちらも正義で、どちらも悪。
相手を殲滅した方が、正しい。
小説家になろうに対する史上最大のアンチテーゼ。
異世界、恋愛、スローライフ、VRMMO――そんな夢物語はここにはない。
現実と戦え。
思想と心中しろ。
少しでも「面白そう」と感じてくれたなら、この先の物語もぜひ読んでみてください!