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 とっぷりと日が暮れて、野営の準備はすでに完了。


 人里からかなり離れた見晴らしの良い場所を野営地にしたのは、


 周囲に気兼ねなくアレコレ出来るから。



 いえ、アレコレっていうのはソッチ方面ではなく、荒事対策ですから。




「夕食、出来ましたよ」


 はーい、いま行きまーす。




 ---




 夕食も片付けも済ませたら、


 みんなで焚き火を囲んでのまったりタイム。



「現在、私の広域探索で探知確認出来たのは、1名」

「ミュンシェラさんのみ」



「流石はサイノさん、感度も範囲も私以上の探索能力」

「それに、ミュンシェラさんも凄いよね」

「街で見つかったのがよっぽど悔しかったようで、一段と隠密レベルを上げたみたい」

「私では全く察知出来ないあの状態、特務司法官イチの隠密の使い手は伊達じゃない、だね」




 サイノさんもモルガナさんもミュンシェラさんも、本当に凄いですね。


 ハイレベル過ぎて、俺にはさっぱり……



 でもミュンシェラさん、任務中ずっとひとりで野営するのもアレですし、


 せっかくだから一緒に居てほしいんだけどな。



「たぶん、旦那さんが合流するのを待ってる」

「ずっとご夫婦ふたりで任務をこなしてきたようだし、おじゃま虫はヤボでしょ」


 なるほど、ごもっとも。


 それにしても、ご夫婦揃っての特務司法官勤務、


 馴れ初めとかを聞いてみたいですね。



「それこそまさにヤボの極み」

「シジマさんだって、その辺を根掘り葉掘りされるのは嫌でしょ」


 いや、俺とツェリアさんとのらぶらぶの営みの歴史、


 是非、皆さんにたっぷりと聞いていただきたいっ。




「……」×4




 ……マズい。


 流石に調子に乗り過ぎた模様。




「僕も、是非知りたいです」



 おっと……



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