表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/28

(三)

 夕方、バスを乗り継ぎ実家に帰ってきた。

 戻ってくると、母には弁護士に会ってきたことなどを話した。

 すると母は「バカ言うな!」と怒った。

 そりゃあ、住み慣れた土地を離れるのは嫌だろうと思う。でもそんなに怒らなくてもいいのに。今年で七三になるし、畑仕事も辛そうだし、もう楽をしてもいいのではないか。

 しかし、母は味噌汁とおかずも持ってきて居間のちゃぶ台に置いて話し始めた。

 もともとここは先祖代々の土地だったのだそうだ。母は父の元へ嫁入りしたときに、祖母と祖父にそう聞かされたのだそうだ。

 先祖代々というのはかなり古く、江戸時代から続く農家で、明治維新だけでなく太平洋戦争を経て先祖代々脈々と受け継がれて守ってきた土地だった。姿を消していった近隣の農家もあったが、うち・内野家はずっと続いてきたのだ。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ