表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/28

(二)

 兄が継いだ実家には、もう母しかいない。だから実家は実質的に母と俺のものとなる。

 しかし、俺の生活の基盤はもう大阪にある。逆に母の生活の基盤はこちらだ。

 母は自動車の運転免許証は持っておらず、持病の高血圧の通院のため片道一時間かけて町営のバスに乗っている。

 山がちで坂も多い実家の周辺にはスーパーはなく、一番近いコンビニまでも車で一〇分程かかった。足腰の弱っている母が一人で買い物に行くのは事実上無理であった。今までは兄がいたからなんとかなっていた。しかしこれからはもはや《《にっちもさっちも》》いかなくなる。

 ということであれば、今まで通り母を実家に置いておくのは問題がある。


(続く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ