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蔵品怪談奇談  作者: 蔵品大樹
ショートショート集
43/43

知らない男【SS】

奇妙な世界へ……………

 ここは地獄と天国の狭間。今日は二人の男がここに訪れていた

 閻魔大王が一人目の男に言う。

 「江藤吾郎」

 「はい」

 江藤と言われた男が、閻魔の前に行く。

 「貴様は、生前、善人だったそうだな」

 「えぇ。いろんな地域でボランティアをしたり、ホームレスの方々に食事を与えたり、ましてや貧民層の方々を助けたりしておりました」

 「しかし、貴様は過去に大罪を犯したそうだな」

 閻魔のその言葉に、江藤は驚く。

 「えっ?私がそんな事を?」

 「あぁ。貴様は中学生の頃、友人である柴崎健一郎を山から悪ふざけで落とした。まるで善人とは思えない事だな」

 「そうですか…」

 「さらには、この事を隠蔽した。親のコネを使ってな」

 「はぁ…」

 「貴様は一人の人間を、見放した。なので、地獄行だ!」

 「そんな…嘘だァァァァァ」

 崩れる江藤をその場にいた鬼たちが地獄に連れ去った。

 「では、次」

 閻魔は江藤がいなくなるのを確認すると、次の男を呼んだ。

 「はい」

 「柴崎健一郎」

 そこには、死んだと思われた柴崎がいた。

 「貴様は中学生の頃、友人である江藤吾郎に山から落とされ、さらにその事を、闇に葬られた。だがしかし、貴様は奇跡的に生き残った。それは、山の動物達により育てられたからだ。そして、貴様はメディアで動物に育てられた男として言われた。しかし、その事を江藤は知らなかった」

 「そうですか」

 「貴様は、悪さをしていない。なので、天国行だ」

 「分かりました」

 柴崎は、天使たちに運ばれていった。




 一方その頃、江藤は、柴崎が生きていた事、柴崎が天国に行った事を知らぬまま、地獄の苦しみを味わうことになった。

読んでいただきありがとうございました………………

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