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蔵品怪談奇談  作者: 蔵品大樹
普通のお話
33/43

お前達の代わり

※今回の話はいつもより少し短いです。ご了承ください。後、ラストはミスではないです。



奇妙な世界へ……………

 俺は渕野暁也。ブラック企業で働く奴隷と同等の社員だ。

 俺の働く会社、『カガヤキグループ』は、表向きには優良企業の大企業とされているが、実際はドが付くほどのブラック企業なのだ。

 一日十時間以上の時間外労働は当たり前で、パワハラもサービス残業もあり、家に帰るのは年に一度あるかないか。ましてや部長以上の役職の人間は俺達平社員と違い、すぐに帰れる。

 月に一度ある飲み会では、上司によるアルハラ。そこでは酒に弱い社員はアルコール中毒で倒れ、最悪の場合死に至る社員もいる。

 しかし、アルハラをした上司達は捕まることはない。それは、社長の稲瀬光広がそれを隠蔽するからだ。

 俺達社員はそのことに怒り狂っていた。何故この下衆は捕まらないのか、何故この外道は天罰を受けないのか。

 俺達は、社長に向けて、クーデターを起こすことにした。




 俺はクーデターの一員として、50階にある社長室に向かっていた。

 すると、同士の一人である、小坂寿郎が話しかけてきた。

 「なぁ、渕野…」

 「何だ、小坂。急に話しかけてきて」

 「俺達のクーデターは成功するのだろうか…?」

 「おいおい、そんな落ち込むなよ。俺達は革命団だ。偉人で表すんだったら、ジャンヌ・ダルクだぜ」

 「そんな前向きなこと言えるよな、お前は」

 「ははっ、革命なら、ドーンと!やっていかないと!」

 「お前ら、静かに」

 リーダーである係長の小田切達郎に注意されたが、俺はポジティブな気持ちでいた。

 そう、この時は思ってすらいなかったのだ。このクーデターは無駄だったと。




 社長室前に着き、俺達はそこに入った。

 「失礼します」

 どうやら社長は朝から優雅に旨い酒を飲んでいた。

 「ん?なんだ?お前ら?」

 「私達は働きません」

 「はぁ?何いってんだ?この野郎!働かねぇだ?ふざけんじゃねえぞ!」

 社長は勢いよく酒を飲み干すと、その勢いで悪口を言い始めた。

 「お前らはなぁ、駒なんだよ、コ、マ!わかるか?将棋やチェスの駒なんだよ。しかも、使い捨ての将棋の歩、チェスのポーンなんだよ!お前たちの代わりなんか、たくさんいるんだ!」

 俺はその言葉を聞いていく内に俺は社長に飛びかかろうとした。

 「この!」

 「やめろ!渕野!」

 係長が俺を抑えたが、社長が怒り狂った。

 「この野郎!テメェは死んじまえ!」

 社長が酒瓶を振り上げようとすると、係長が言った。

 「社長、コイツ等に本当の事を教えましょうよ」

 「………ヘヘッ、しょうがねぇや。本当の事を教えてやらァ。おい、地下室に連れてけ」

 俺達は急遽、地下室に行くことになった。そこには、重そうな扉があった。

 「お前ら、驚くなよ」

 社長が扉を開けると、そこには、人の影があった。そして、その人たちは、俺達とそっくり、いや、瓜二つだった。

 「な、なんで………」

 「俺はな、秘密裏にクローン事業に手を出しているんだ。そして、試作品として、お前らに瓜二つのクローンを貰ったんだ」

 俺達平社員は社長の言葉を信じられなかった。

 「嘘だ…社長は嘘を言っている」

 「ケッ、本当なんだよ。じゃあ!今からお前らはコイツ等に変更しま〜す」

 そして、社長と係長、そして、俺達のクローンは地下室を出た。

 「おい!助けて!助けてくれ!」

 皆で扉を叩いたが、重い扉が簡単に開くはずなく、クローンは俺達と化した。




 俺は渕野暁也。ブラック企業で働く奴隷と同等の社員だ。

 俺の働く会社、『カガヤキグループ』は、表向きには優良企業の大企業とされているが、実際はドが付くほどのブラック企業なのだ。

 一日十時間以上の時間外労働は当たり前で、パワハラもサービス残業もあり、家に帰るのは年に一度あるかないか。ましてや部長以上の役職の人間は俺達平社員と違い、すぐに帰れる。

 月に一度ある飲み会では、上司によるアルハラ。そこでは酒に弱い社員はアルコール中毒で倒れ、最悪の場合死に至る社員もいる。

 しかし、アルハラをした上司達は捕まることはない。それは、社長の稲瀬光広がそれを隠蔽するからだ。

 俺達社員はそのことに怒り狂っていた。何故この下衆は捕まらないのか、何故この外道は天罰を受けないのか。

 俺達は、社長に向けて、クーデターを起こすことにした。

読んでいただきありがとうございました……………

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