お前達の代わり
※今回の話はいつもより少し短いです。ご了承ください。後、ラストはミスではないです。
奇妙な世界へ……………
俺は渕野暁也。ブラック企業で働く奴隷と同等の社員だ。
俺の働く会社、『カガヤキグループ』は、表向きには優良企業の大企業とされているが、実際はドが付くほどのブラック企業なのだ。
一日十時間以上の時間外労働は当たり前で、パワハラもサービス残業もあり、家に帰るのは年に一度あるかないか。ましてや部長以上の役職の人間は俺達平社員と違い、すぐに帰れる。
月に一度ある飲み会では、上司によるアルハラ。そこでは酒に弱い社員はアルコール中毒で倒れ、最悪の場合死に至る社員もいる。
しかし、アルハラをした上司達は捕まることはない。それは、社長の稲瀬光広がそれを隠蔽するからだ。
俺達社員はそのことに怒り狂っていた。何故この下衆は捕まらないのか、何故この外道は天罰を受けないのか。
俺達は、社長に向けて、クーデターを起こすことにした。
俺はクーデターの一員として、50階にある社長室に向かっていた。
すると、同士の一人である、小坂寿郎が話しかけてきた。
「なぁ、渕野…」
「何だ、小坂。急に話しかけてきて」
「俺達のクーデターは成功するのだろうか…?」
「おいおい、そんな落ち込むなよ。俺達は革命団だ。偉人で表すんだったら、ジャンヌ・ダルクだぜ」
「そんな前向きなこと言えるよな、お前は」
「ははっ、革命なら、ドーンと!やっていかないと!」
「お前ら、静かに」
リーダーである係長の小田切達郎に注意されたが、俺はポジティブな気持ちでいた。
そう、この時は思ってすらいなかったのだ。このクーデターは無駄だったと。
社長室前に着き、俺達はそこに入った。
「失礼します」
どうやら社長は朝から優雅に旨い酒を飲んでいた。
「ん?なんだ?お前ら?」
「私達は働きません」
「はぁ?何いってんだ?この野郎!働かねぇだ?ふざけんじゃねえぞ!」
社長は勢いよく酒を飲み干すと、その勢いで悪口を言い始めた。
「お前らはなぁ、駒なんだよ、コ、マ!わかるか?将棋やチェスの駒なんだよ。しかも、使い捨ての将棋の歩、チェスのポーンなんだよ!お前たちの代わりなんか、たくさんいるんだ!」
俺はその言葉を聞いていく内に俺は社長に飛びかかろうとした。
「この!」
「やめろ!渕野!」
係長が俺を抑えたが、社長が怒り狂った。
「この野郎!テメェは死んじまえ!」
社長が酒瓶を振り上げようとすると、係長が言った。
「社長、コイツ等に本当の事を教えましょうよ」
「………ヘヘッ、しょうがねぇや。本当の事を教えてやらァ。おい、地下室に連れてけ」
俺達は急遽、地下室に行くことになった。そこには、重そうな扉があった。
「お前ら、驚くなよ」
社長が扉を開けると、そこには、人の影があった。そして、その人たちは、俺達とそっくり、いや、瓜二つだった。
「な、なんで………」
「俺はな、秘密裏にクローン事業に手を出しているんだ。そして、試作品として、お前らに瓜二つのクローンを貰ったんだ」
俺達平社員は社長の言葉を信じられなかった。
「嘘だ…社長は嘘を言っている」
「ケッ、本当なんだよ。じゃあ!今からお前らはコイツ等に変更しま〜す」
そして、社長と係長、そして、俺達のクローンは地下室を出た。
「おい!助けて!助けてくれ!」
皆で扉を叩いたが、重い扉が簡単に開くはずなく、クローンは俺達と化した。
俺は渕野暁也。ブラック企業で働く奴隷と同等の社員だ。
俺の働く会社、『カガヤキグループ』は、表向きには優良企業の大企業とされているが、実際はドが付くほどのブラック企業なのだ。
一日十時間以上の時間外労働は当たり前で、パワハラもサービス残業もあり、家に帰るのは年に一度あるかないか。ましてや部長以上の役職の人間は俺達平社員と違い、すぐに帰れる。
月に一度ある飲み会では、上司によるアルハラ。そこでは酒に弱い社員はアルコール中毒で倒れ、最悪の場合死に至る社員もいる。
しかし、アルハラをした上司達は捕まることはない。それは、社長の稲瀬光広がそれを隠蔽するからだ。
俺達社員はそのことに怒り狂っていた。何故この下衆は捕まらないのか、何故この外道は天罰を受けないのか。
俺達は、社長に向けて、クーデターを起こすことにした。
読んでいただきありがとうございました……………




