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⑾『観念の破綻と再生』
⑾『観念の破綻と再生』
㈠
想像の世界から、現実の世界へと動き出す時、まるで思想が半壊して、自己の感性がボロボロになる場合のことを考えている。それは、実在と虚在のことを指すだろうし、執筆形態を変えずに、只管、執筆する自分の、破綻を免れるかどうか、ということを意味していると思っている。
㈡
確かに、自己のみの世界から、小説を執筆するのは、難しい。しかし、他世界との融和は、何れ小説を消失するだろう。この、自己と外界のディスタンスの問題は、常に執筆者にとっては、付いて周る問題である。再生と言う言葉が、自己内で反芻される訳である。
㈢
観念としての、破綻と再生は、言わば、脳内の縮図を見ながら、佇むしかない現象である。所謂、孤独という観念は、しかし身体を孤独にはしないのであって、身体の孤独すら乗り越える為には、自己は現実的観念と再生を、得ねばなるまい。




