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⑽『観念の破綻と再生』

⑽『観念の破綻と再生』



反転するくらいの、夢うつつな状態から、復元へと向かう先の正体の在り処については、観念で捉えることはできまい。ただ、俯瞰するだけの、在りのままの暖かな、遺言の様な出所から、破綻は当たり前の様に、遣って来る訳であって、我々に何が言えよう。



ただしかし、思いという問いにおいて、白昼から岐路を記録するだけの、無意識的破綻は、美的要素を以って、自己の方向に、閉ざしていると思われる扉を突き破って、来るのである。その場合の自己とは、最早破綻とは言い切れない、再生へと、状態を推移させている。



自己に甘い自己は、いつしか、社会の闇に埋もれるが、それでも、生きているという実感は、再生観念が来す、脳への警鐘であろう。誰も知ることがない、影の我、という存在現象そのものが、我々を、破綻から再生へと、誘うのである。確かにそれは、確証に違いない。

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